木曜日, 10月 18, 2012



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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(野口東秀『中国 真の権力エリート』を論ず
20121018 5:01


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成24(2012)年10月18日(木曜日)
        通巻第3792号  
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 中国の性革命は西側とまったく異なっている
  リチャード・バーガーの新作『赤い扉のうしろ 中国のセックス革命』
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 知る人ぞ知る。リチャード・バーガーは、「北京ダック」というブログの主宰者。

辛辣に中国の社会現象を批判するのでファンも多い。2003年のSARS流行の前後から、中国観察を始めて、とりわけ彼が注目したのは、経済繁栄、成長とともに爆発的にかわってしまった中国人のセックス観だった。
 リチャード・バーガーの新作は『赤い扉のうしろ 中国のセックス革命』


 毛沢東時代の中国は圧制された政治体制のもと、夫婦さえホテルで同室を禁じられていた。
女性は儒教のモラルに従順で処女で結婚するのが常識だった。

 ひっくり返るほどのセックス革命が中国に進行した。婚前旅行などという程度ではない。家具売り場の主流がベッドとなり、あちこちに売春宿が現れ、辻辻にはセックスショップ。孔子の教えのシルクのカーテンから、妾、援助交際、金持ちの愛人がビジネスとなり、女性の純潔性は顧みられず、同性愛もゲイも公然化し、偽処女膜が公然と売られ、そして聖なる教会で式を挙げる。。。。

リチャード・バーガーは言う。
「押さえつけられてきた自由な表現、政治行動の代わりに、中国人はタブーを破って自由になれるセックスに醍醐味を覚えたのだ」

 日本のポルノ女優が中国へ行くと数千の追っかけが出来る。蒼井空は超有名人である。しかし日本のDVDも、マニア、変態、SMなどはまだ中国での注目度は低い。日本のアニメとDVDは中国人にとって依然として人気の的である。

 日本と一番異なるポイントはなにか。それは「愛人稼業」に勤しむ夥しい女達が、あっけらかんとして「ウチの旦那の金持ち度」を吹聴する、懼れを知らぬというか、怖じ気づくことがない。「日陰の身」という意識がまったくなく、ゼニゲバを露骨に表現して貢がせる男を自慢することである。

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◎ BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ☆
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 赤い壁の向こう側、情報機関の闇に突入したルポの鮮烈さ
  取材妨害、尾行、電話切断、拘束されること十数回の強者記者が描く黒い中国
 
野口東秀『中国 真の権力エリート』(新潮社)
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 久しぶりに一気に読んだ中国モノ。締め切りの原稿のこと、脳裏から数時間ほど消えた。午後一杯、お茶を一杯飲んだだけ、四時間で読み終わった。評者(宮崎)、速読には自信があるが、それでもみっちり四時間が必要だった理由は、内容がぎっしり、精度高い消息筋の話の整合性、しかも全部が必要な情報であり、克つ時宜をえたトピックに集中していることである。
 本書は、いまの日本人が本当に知りたい中国の中枢の出来事、その仕組みを追求したものであり、読めば読むほどに中国人のホンネと建て前の使い分け、その義侠心。その打算と実利だけを執拗に希求する、自制心なき欲望を理解できる。
 野口東秀氏は、つい先日まで産経新聞北京総局にいた。
産経ほど、じつは中国の政治、軍事情報でスクープを飛ばすメディアはない。他の新聞が面倒くさがって取材にも行かない場所へ、命がけで潜り込み、張り込み、尾行、盗聴、取材妨害をはねのけて、ときには変装して現場へ潜り込む記者魂がある。
 だから権力中枢に食い込み、ときにとてつもないスクープが獲れる。
その昔、柴田穂氏が北京から次々と危険を顧みずにスクープを送ってきた。柴田さんは産経の北京支局長だった。文革時代、まっさきに国外追放になった。後年、菊池?賞受賞。
帰国後に知り合った評者は、おりから出版社で企画室長をしていたので、早速、本を一冊作ってもらった。爾来、柴田さんとは、よく飲みに行った。銀座にも行った。新宿ではお互いが知る前から、同じ店に通っていたことも、あとで知った。カラオケが得意で、演歌からニュー・ミュージックまでこなした。
 産経が北京に総局をだしたのは、随分と他社に遅れたが、台北支局はそのままだった。それまで、日本のメディアで台北に特派員をおいていたのは産経だけだった。ほかのメディアは香港特派員をつねに台北へ『出張』させるシステムで対応していた。
 産経が北京を「総局」、台北が「支局」という位置づけで中国常駐が認められるや、初代古森義久総局長についで伊藤正氏が北京に赴く。伊藤さんは共同通信時代を含めて中国が長く、「北京大老」というニックネームが記者仲間からついていた。近年は大作『トウ小平秘録』を著された。

 さて前置きが長くなったのは理由がある。
こうした産経の伝統を受け継いだ、しかも『北京大老』の門下生たちが、随分と論壇を賑わすようになったことだ。
 福島香織さんは、女性特派員第一号。帰国後、『中国の女』(文藝春秋)を書かれて、この中国女性の内部へ突っ込んだ取材は斯界の評判を取った。彼女はいま、中国の暗部、臓器売買市場に挑む。
 矢板明夫氏は、『史上最弱皇帝 習近平』(文藝春秋)を出されて、はじめて習の家族、生まれ故郷、幼友達やキッチンキャビネットに挑んだ。この作品は今年度の樫山賞に輝いた。
 
そして野口東秀氏の登場。しかも従来の分野を飛び越えて、権力中枢、つまり国家安全部、軍の情報部の内部に飛び込んだのだ。人脈を築きあげるまでの苦労話、酒の飲み方、贈り物の選別、密会の方法、デジタルカメラからデータを抜き取る方法、尾行をまくノウハウ、それでも野口記者は十数回も公安に拘束され、大事な写真を消された。
 なぜ危険を顧みずに軍の中枢に迫るのか。
 「中国では歴史的に軍を握る者が権力を握る。そして公安を含む諜報・治安機関が中国共産党の支配を維持する権力基盤であり、最後の後ろ盾となる」
 ところが日本の政治家も外務省も『諜報』のチの字も知らず、諜報の伝統ある中国の政治家と会うのだから、バカ扱いをうけるのも当然だろう。
野口さんと親しくなったトップクラスの軍の高官が言った。
 「日本は一言で言えば戦略がない。小学生なみだ。

 温家宝は「中国共産党最大のリスクは腐敗だ」と危機感をあらわにした。「中国では人口の0・4パーセントが冨の70パーセントを独占する」となれば不平不満が噴出する。野口記者は北京の直訴村へも何回も足を運んで取材し、かれを見張る「公安」に完全に顔を覚えられた。
 ある時はウィグル自治区へ飛んで、騒乱の巷、血の海の弾圧現場に立ち、ある時はチベットの村へ潜入し、その少数民族への弾圧の凄惨さを目撃し、四川省地震では真っ先に現場へ飛んで、核施設へ潜り込もうとした。一番凄惨だった北川県の震源地にも外国人記者としては初めて入った。
 他方、国家公安部の「黒色収入」(賄賂)は『司法』への圧力にあった。裁判長を買収する「相場」があり、女性を接待させたり、あるいは側女を期間をきめて契約し提供したり、その上で120万元とか、日本円で200万円とかの相場が決められていく。司法に指示をだすのは党であり、判決を左右する。これは「介入」ではなく「指導」と呼ばれる。

 こうした中国の「闇」は以前から知られてはいたが、現実に内部の人間と接触し、確実な情報関係の人々のなかに飛び込んで、その野望と、そのホンネ、その輻輳した人脈と、その黒いシステムを抉った作品は久しぶりだった。
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 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム
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 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 817回】     
  ――なにがなんでも世界一


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廈門市街地を抜けると前方に海滄大橋が現れる。左右2本の支柱で吊り下げる構造で長さ6kmとか。廈門市街地と郊外の海滄地区を繋いでいる。
大橋の下は海だ。
「長さ6kmで世界一だ」と、運転手の自慢がはじまった。そこで「行ったことはないが、アメリカにはゴールデン・ゲート・ブリッジ(金門大橋)という大きな橋があり、日本にだって鳴門大橋がある」と応えると、運転手は「左右2本の支柱で吊っている吊り橋だ。壮観だろう」。

そこで再び、「そうはいうが、バンコクのチャオピア川に架かっているラマ9世橋も壮観だ。夜景なんぞは最高だ」。
すると「だが、バンコクの橋は川だろう。こっちは水道だ。海の上だ」と、運転手は負けてはいない。
「海の上というなら香港の赤?角空港から対岸の青山道に向かって架かっている橋もデカイな」。そこで運転手は路線変更したのか、「じゃあ、これは中国一かな」とトーンダウン。

ここまできたらトコトン付き合うしかないと思い、「香港は中国じゃないのかい」と追い討ちを。最後の一言は余計だったようだ。運転手は沈黙。暫し気まずい空気が車の中を流れた。

やがて車は海滄地区へ。
台湾プラスチック集団創業者の故王永慶が海滄地区に着目したのは、天安門事件前後のこと。台湾での将来性に見切りをつけた彼は、新規事業として計画した70億ドル規模のナフサプラントの建設予定地として海滄地区を選定した。
だが、これを当時の台湾の李登輝政権は「利敵行為」と看做した。一方、天安門事件の後遺症に悩み、党の命運を賭けた改革・開放政策が失敗しかねない苦境に立たされていた北京にとっては願ってもない贈り物だった。

欧米の経済制裁のゆえに“雪の寒さ”に苦しんでいた?小平以下にとっては、願ってもなく真っ赤に温かい“炭”だった。
これを「雪中送炭」と表現する。当時、王の申し出に国家主席だった楊尚昆は、「10人の王永慶がくれば台湾現有の外貨700億ドルは底を尽く。無力化は必至だ。ならば両岸統一に武力は不要」と小躍りして喜んだとか。

政経分離ではなく政経一致の問題だけに、王永慶と台湾当局、それに北京の3者の間で何年もの間、虚々実々の駆け引きが繰り返されたが、最終的には王永慶の計画に沿った形で海滄地区への進出が果たされ、石化プラント以外にも多くの台湾企業が展開している。

海滄地区に入り最初の交差点を曲がろうとすると、行く手を阻むように真正面に巨大な案内看板が立ち、その中央上部の一際広い場所を占めて「長庚医院」の文字が見えた。
長庚とは王永慶の父親の名前だ。じつは王永慶は持病の治療のためにアメリカから心臓専門の張昭雄医師を招聘したのだが、そこで病院チェーンという新しいビジネスを思いつく。
父親の名前を冠した長庚医院と長庚医学院を設立し、張を双方の院長に据えた。
じつは陳水扁が初当選した00年の総統選挙の際、当時の国民党主席・李登輝とソリが合わず親民党を結党して選挙に臨んだ宋楚瑜の下で副総統候補を務めたのが張昭雄医師である。
この時の王永慶の立ち位置は、国民党候補の連戦の選挙総指導部委員で民進党候補の陳水扁の主著である『台湾之子』の序文執筆者。加えるに自らの主治医を親民党副総統候補に。
まあ、どっちに転んでも王永慶に損はない。
こういうのを政経完全合致というのだろうか。とてもじゃないが昨今の日本の企業家には出来そうに、いや考え及ばない芸当だ。 

ところで長庚医院だが、王永慶の狙いに従って中国でも全国展開中。数年前に湖南省の省都である長沙でも長庚医院の巨大な建物を目にして吃驚したことを思い出した。
《QED》


(宮崎正弘のコメント)この台湾の松下幸之助といわれた王永慶に小生もインタビューしたことがあります。かれこれ二十年前でしょうかねぇ。台北市内のペンタゴンのような五角形のビルが台湾プラスチックの本社。その社長室は広く、しかも王は伝法な日本語を喋りました。こちらの質問より、王から繰り出された質問のほうが多く、小生が真面目に答える裡に一時間があっという間に過ぎて、インタビューとしてはまとまりのない記事となりましたっけ。
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 読者の声  READERS‘ OPINIONS  読者之声
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(読者の声1)貴誌前号の「AO氏、伊豆」氏のニクソンの感想あり、宮崎先生の翻訳された『リアル・ピース』の「あとがき」も紹介したくなりました。
宮崎さんは、こう書かれています。
(引用開始)「もしこの世に『不死鳥』がいるとすれば、それはニクソン氏を表現するにこれほどふさわしい言葉はないのかも知れない。この人は貧困な家庭に育ち、苦労を重ねてきただけにその秘めたるエネルギーは想像を絶するたくましさが備わっている。
ウォーターゲートでの袋叩きで、ニクソンのイメージは、極めて悪くなった。が、平均的なアメリカ人は、『東部のインテリ』が仕組んだこととし、今日でもニクソン時代のデタントの意義を高く評価するという判官びいきがある。しかし日本の日米のリベラル派知識人に共通していることは、ニクソンを悪者と決め付けたあとは著作さえ読むまいとする反知性的態度である。ニクソンの回想録は、実は非常に面白い読物であり壮大な歴史書であることを一言つけ加えておきたい」(引用止め)。

あれっ、日本にもニクソン氏的な人物が、、、源頼朝、弟の源義経は、弁慶や、静御前の
 しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな
  吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき

あまりにも有名で、血も涙も無い悪者のイメージされがちの頼朝ですが、ニクソン氏のように「不死鳥」のように20年の島流しのあと鎌倉幕府を開き、征夷大将軍に。最期は、政子のところでなく丹後局のところで亡くなったというあたりも、頼朝のあまり語り継がれてこられなかった男の一面ではないか。

訳者は、こうも書いておられる。
(引用再開)「秘書官のジョーン・テイラー氏が会見前日に私のホテルに電話を寄越し『通常、元大統領はテープレコーダーの持ち込みを好まれないが、あなたの場合は特別にOKだそうです』と言った。氏のテープ嫌いは改めて言うこともないことだろう。私はこのとき多くの米国の友人たちが推薦していてくれた事を感謝した」(中略)「ところがいざニクソン氏に会ってみると、意表を衝かれるほど優しく、親切で、笑った風貌は好々爺のようであった」(中略)「やや緊張していた私の気持ちは一瞬にして和らいだ。氏のオフィスは明るく、氏もまたのびのびとして大いに日本の役割りについて語り始めたはじめ30分だけだと限定された時間もニクソン氏の方から延長され、けっきょくインタビューは一時間に及んだ」
(引用止め)
 翻訳とインタビューアーとしての率直な感慨がのべられていると思いました。
   (FF子、小平)


(宮崎正弘のコメント)そうでしたか、『後書き』のことなど、すっかり忘れていました。有り難うございました。



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(読者の声2)中国では日本人が襲われる事件がまだ続いているようで、上海では11日に日系企業の日本人4人と中国人1人が中国人グループに殴る蹴るの暴行をうけたという。
時事の記事によると、ビール瓶を投げつけられたりしたようですが、昭和30年代の映画かよ、と言いたくなります。日本に50年は遅れているというのは本当ですね。
そんな中国の「反日」を茶化してみせるのがビートたけし。
「壊れにくい」だろうと思って買ったのに、「壊されやすい」ってんじゃ笑うに笑えないよな。中国各地で反日デモが起こって、日本車がボコボコに壊されまくったって話だけどさ。
笑っちまうのが、それで「日本車用ステッカー」がバカ売れしてるって話でさ。「中国愛してる」とか「日本車だけど中国製です」とか、「この車で尖閣諸島を取り返してくる!」とか書いてあるシールを車に貼って見逃してもらおうっていうんだけどね。もう涙ぐましい話だよな。
ニッポン人が向こうをはって「反中デモ」をやろうとしたって大変だぜ。「今日から私はラーメンと餃子を食べません」って宣言したって困るのはニッポン人のほうだろ(笑)。
抗議のために店中に餃子をぶちまけたって、「何考えてるんですかお客さん」って店員に怒られるだけだしな。天津丼を箸でグチャグチャにかき回したって天津の市民はちっとも怒ってくれないだろうし、広東麺を火にかけたってアツアツで美味しくなっちゃうだけというね。

▼上海―佐賀、上海―高松の航空券はたったの一円!

中国人・韓国人の気質とはまったく違う、自己を相対化し笑い飛ばしてしまう日本人のユーモアのセンス。岡田英弘氏の著書にあったのですが、中国人のユーモアはとことん下品だといいます。中国人にとってはメンツが何より大事で諧謔の精神とは程遠いようです。
そんな中国・上海、格安航空の「春秋航空」のウェブサイトは反日デモ以来日本語での予約ができなくなっていました。先日(15日)、久々にアクセスしたところ日本語での予約も復活。なにより目を引くのが「1円」プロモーション。
佐賀~上海、高松~上海の運賃が1円、税・燃油込みで往復13000円弱。各便50席限定、といいながらほとんどの便で「1円」チケットが取れます。
反日デモ以前ならたちまち売り切れだったでしょう。よほど搭乗率が下がっているのか、ものは試しで乗ってみようかと思ったのですが、首都圏から佐賀・高松までの運賃のほうが高く付く。それならと茨城~上海を検索すると11月初めの連休期間でも往復2万4千円弱と格安、他社の半額です。思わず予約を入れてしまいました。茨城空港へのアクセスも東京駅からバスで500円(航空券あり)・1000円(航空券なし)と格安。エアバスA-320の180座席配置、シートピッチは28インチと格安の標準ですが現在のシートは10年前と比べると薄型ですからそれほど狭く感じることはないのかもしれません。

格安航空会社の成田就航が増えていますが、国内線での定時運行率は70%台とまだまだ不安定。それでもエアアジア・ジャパンはソウル便を開設、TVのニュースでも大きく取り上げていました。検索すると往復で2万円程度、ソウルの日本大使館前の慰安婦像でも見てこようかと思ったものの、韓国はやはり抵抗があります。台湾だったら喜んで行くのに、と検索したらシンガポール航空系のスクートという会社が成田~台北~シンガポール便を10月末から開設、まったく知りませんでした。

成田11:50~台北14:35、台北06:50~成田10:40というスケジュール。機材は格安らしからぬB777-200、2クラス制でエコノミーはシートピッチ31インチと米系大手と変わらず、ただし横一列 3-4-3の高密度配置(タイ航空、エミレーツ、日本国内線も同様)ですから通路側でも圧迫感があると思います。
上級クラスはスクートビズ(ScootBiz)、38インチ(96cm)ピッチでシート幅も56センチとゆったり。現在プロモーション中でエコノミーなら往復1万円ほど。向かい風で飛行時間のかかる成田発をスクートビズ(食事付き)にしても1万5千円程度。こちらもさっそく予約を入れました。
航空自由化は日台間でも進んでおり、台湾の復興航空(トランスアジア航空)は日本路線を一挙に5路線開設。
北海道4路線+那覇、既設の関空路線と合わせて6路線。以前からチャーター便を飛ばしていた路線ですが、台湾人に人気の北海道は新千歳・函館・旭川・釧路と要所を抑えています。
北海道の外国人観光客の3分の1が台湾人だといいますから納得。

日本の観光業界は中国人観光客が激減した今こそ、利幅が薄くホテルの備品を盗む中国人団体観光客よりも台湾人・香港人・シンガポール人+中流層の急速な拡大を見せる東南アジア諸国などの高所得かつ常識を持った人々向けの高付加価値宿泊プランを考えるべきではないでしょうか。
  (PB生、千葉)
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 (休刊のおしらせ)小誌は10月19日―22日が休刊となります
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宮崎正弘『中国権力闘争  共産党三大派閥抗争のいま』(文芸社、1680円)
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『国際金融危機 彼らは「次」をどう読んでいるか』(双葉社新書、840円)
『2012年 中国の真実』(ワック、930円、新書版)
『中国大暴走 高速鉄道に乗ってわかった衝撃の事実』(1365円、文藝社)
『中国は日本人の財産を奪いつくす!』(徳間書店 1260円)
『オレ様国家 中国の常識』(新潮社、1470円)
 
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<宮崎正弘の対談シリーズ>
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2012 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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