木曜日, 10月 04, 2012


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成24(2012)年10月3日(水曜日)弐
        通巻第3774号   
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(速報)
  IMF世銀、東京年次総会関連会議に中国の大手銀行が欠席
    あまりにも稚拙、幼稚な反発ぶりを、日本はどう活かすか
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 10月9日から東京で開催予定のIMF・世銀年次総会の関連会合に中国の交通銀行、農業銀行、建設銀行が欠席する。
 これは中国政府の嫌がらせの延長、日本政府の尖閣諸島国有化への反発である。幼稚である。
 もうひとつの大手、中国工商銀行も本店からの出席はないとしている。

 10月29日から大阪市で開かれる金融関連の会議にも中国工商銀や農業銀など大手数行が出席辞退を決めている。

 これは日本にとって僥倖ではないのか。
 すなわち中国が懇請してきた人民元直接取引の凍結、中止が可能となる展望が開けたうえ、東京が人民元のオフショア市場になることを防ぐ理由と出来る。
また中国企業の日本企業買収や、中国ファンド筋の株式取得も困難を伴うことになり、損をするのは中国側である。
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◎ BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ☆
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 中東の裏側に繰り広げられたインテリジェンス戦争の内幕
  シリアの核武装はいかにして食い止められたか。イスラエルの生存をかけた戦い

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ロネン・バーグマン著、佐藤優(監訳)、河合陽一郎訳
 『シークレット・ウォーズ  イランvsモサド・CIAの30年戦争』(並木書房)
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 本書の監訳者でもある佐藤優(元外交官)は、「この本の秘密情報には30億円の価値がある」と言って「推薦の辞」にしている。
日本にはなじみの薄い中東情勢のインテリジェンス戦争の実態が、過去30年に遡って叙述され、一大スペクタクルとなった。喫緊の課題は「イスラエルはいつイランの核施設を空爆するか」に絞られる。
 イスラエルがイランの核開発施設を空爆する?
 いま日本のマスコミと左翼が意図的に騒いでいるオスプレィ配備反対運動だが、なぜ誕生したのか? 
1980年、イランの米大使館で人質となったアメリカ人を救出するため、ときのカーター大統領は特別チームの奇襲を行わせた。ところが砂漠の嵐によってヘリコプターが故障、作戦は無惨な失敗に終わった。
カーターは大統領選で惨敗した。
このときの手痛い軍事作戦の失敗が、新型の柔軟対応ができる攻撃型ヘリの必要性をうみ、それがオスプレィとなった。沖縄で反対を叫ぶ、札付きの左翼活動家とて、反対集会はいまや150人しか集まらない。

 脇道に逸れたが、ともかくイスラエルがイランの核施設を空爆する可能性がある。
 なぜなら過去の実績をみればよいではないか。
 1981年4月19日、イスラエルを飛び立った六機はイラク上空へ進入した。フランスの支援で完成間際だったオシラク原子炉を空爆、破壊した。
 2007年9月6日、イスラエル空軍はシリアの秘密基地を空爆破壊した。これもシリアが秘かに進めていた核施設だった。
 さて本書の「30億円の価値」の一端を紹介しよう。
 ある日ある時、そう。2007年2月、トルコのイスタンブールから、この物語は始まる。

 イランの元国防副大臣がイスタンブールのホテルから忽然と姿を消した。かれはアーマドネジェッド大統領の誕生によって身の危険を感じ、家族ごと米国への亡命条件として、軍事機密の数々をもたらした。
「アメリカはイラン政府の最深部の秘密に光をあてた」
そのなかでも特に注目を引いたのは「イランが北朝鮮とシリアの核施設建設に資金を提供していることだった」。


▼最初の報告はCIAもモサドも疑問視したのだった

 北の核は明らかになっていたが、誰もシリアが核開発に熱中していることを知らなかった。そんな筈はないと考えられていた。
シリアは「サリンガスを詰めた爆弾数千発」と「弾頭」、その後開発が進んでVXガスの存在が知れ渡っていたが、前者ふたつらはソ連とチェコ製で80年代のことだった。爾来、シリアの化学兵器が脅威だったが、VX工場は謎の爆発事件で灰燼と期した。
しかしシリアのような国がまさか核兵器にも手をつけていたとは!
 シリアでの政権交代(父親の死で息子が継いだ)が切っ掛けとなった。
息子のバシール・アッサドは父親より過激で危険で、ヒズボラへの支援を父親のように「政治的武器として駆使した」だけよりも、もっと活用する野心を秘め、同時にイランとは軍事秘密協定を結ぶことに躊躇しなかった。
 とはいえ「アメリカとイスラエルはシリアの核開発に関する報告を疑問視した」。
 注意深い観察が進められ、2000年6月12日に北朝鮮の核技術者とイラン高官との秘密会合が開催されていたことを掴んだ。以後も秘密会議は継続され、この間に「北朝鮮のナンバー2と目されていた金正男がダマスカスを極秘裏に訪れている」という驚くべき事実が判明した。
 なんだ? これは!
 「シリアと北朝鮮の高官会議で詳しいことが決められ」、「資材、また北朝鮮の科学者や技術者を乗せた船がシリアに到着し始めた」
そして2003年に撮影された偵察衛星の写真で「ディル・アルズールにサイコロのような形の建物が写っていた」
 イスラエルのスパイ衛星は軍事施設観の活発な移動ならびに四つの工場が建設されていることを把握した。
 「2007年9月6日午前三時、7機のイスラエル空軍のF15Iが離陸し地中海を北へ飛んでいった。乗員達は破壊する標的の正確な位置を知っていた」が、それが何かは知らなかった。
「標的は三つの建物で22発のミサイルを発射した」
シリアの核武装の野望は潰えた。
 このような秘話が満載、本書はインテリジェンス戦争の本質を生き生きと伝えて呉れる。

         ▽△▽
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読者の声 どくしゃのこえ READER‘S OPINIONS 読者之声 
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(読者の声1)貴誌前号の「読者の声3の(GH性、山形)」様の「・・たいがい報復するのが国家です。それをしないのは・・」とありますが、相手からの侮辱発言にジョークによるお返しもできない国会議員や財界人には、悲しいかな、報復など期待できません。
 小生、「歴史を鑑に真摯に云々」と口にするシナの要人の前に、畏まって拝聴するだけの議員や財界人に以前から腹がたってたまりませんでした。
 言うのは向こうの勝手だが、少なくともあとの酒を飲みながらの席上では、冗談めかして「歴史を鑑とするのはお互い様だ。シナも歴史を鑑として自分の姿を映してみたらどうか」ぐらいのことは言って欲しかったが、ついぞ、言ってやったという議員や財界人はいなかったようです。 
 この言葉に畏まってばかりいる連中を見て、相手は「これは使える」とセセラ笑ったことでしょう。
この調子では、第二の「通州」事件が起こっても報復できるのか心配です。 
(GV2)


(宮崎正弘のコメント)発売中の月刊誌『WILL』、11月号の巻頭対談で石原慎太郎が「日本には一時的に軍事政権が必要」と発言しています。
 正確に引用しますが「日本は軍事政権でもできないとダメからも知れない。三島由紀夫さんが自衛隊に呼びかけたけれど、自衛隊員も公務員だから、三島さんが武士として「呼応してくれ」と言っても無理だった。しかし、政府が自衛隊を使って(尖閣防衛を)しっかりやらなければ、この国は沈むよ」。
その次のページから拙論ですが、今月のWILLは売り切れ、増刷の由です。



  ♪
(読者の声2)貴著新刊の『中国権力闘争』を拝読しました。いや、拝読中です。というのも、面白いデータや秘話が夥しく詰まっていて、うっかり読み飛ばせないんですね。
 そして通勤帰りに『夕刊フジ』を買って電車で拡げたら宮崎さんの「習近平のチャイナ」の連載が始まっていました。これも秘話だらけ、とくに2日つけの「ファーストレディはあげまん」という秘話は日本の新聞では知らないことでした。この逸話をあつめた本は出ますか?
   (JI生、川崎)


(宮崎正弘のコメント)お手元の拙著にも、その逸話は書き込んである筈です。
さて習近平新政権に絞った拙著は、おそらく来年でしょう。なぜなら新執行部のメンバーがわかるのは11月中旬ですから。
年内は『中国を動かす百人』と『中国の国盗り物語』の2冊を12月に上梓予定です。
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『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2012 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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