火曜日, 9月 30, 2008

さて、モータロイもどきは低価格でいくらでも増産できる、と自分では思っている。
そこで、昔は小排気量だったし、パソコンもなく、つけていたミニノートもとっくに紛失した。そこで、珍しく900ccという排気量で、数万キロにわたって、モータロイをいれたカワサキバイクの燃費の軌跡をたどって解析してみることにした。
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/t-mura/seibi1.htm#nenpi

このサイトでは、燃費のグラフばかりではなく、表形式でもデータを表示してあって、親切こののうえない。オイル交換、タイヤ交換、プラグ交換、パンク履歴等いろいろな備忘録的な記録も随所に記入されているが、走行キロ数と燃費の時系列データだけを検討の対象とした。

どの回数もだいたい走行100〜150キロごとの燃費記録で、少しずつではあるが右肩あがりとなっていて、4回目のデータから、モータロイ添加(7400キロ)後のデータが、137回目のメタライザーという添加剤を入れるまで続き、さらに146回目まである。最後の走行キロ数は44700キロあまり、モータロイを入れてから、3万7000キロの間の記録である。うち一回は、燃費記録なしとして0としてあるので、この回を除いた145回について、前半72回の平均燃費は18.55、後半73回の平均燃費は21.1弱となり、三万余キロ走る間に燃費は2.4キロほど向上したことになる。

回帰統計
重相関 R 0.40686549
重決定 R2 0.165539527
補正 R2 0.159704139
標準誤差 2.676163989
観測数 145

分散分析表
自由度 変動 分散 観測された分散比 有意 F
回帰 1 203.1689901 203.1689901 28.36821285 3.80708E-07
残差 143 1024.145079 7.161853698
合計 144 1227.314069

係数 標準誤差 t P-値 下限 95% 上限 95%
切片  17.76740011 0.446216624 39.81788024 2.85637E-79 16.88536762 18.6494326
X 値 1 0.028204529 0.00529545 5.326181826 3.80708E-07 0.01773706 0.038671998

データをコピーしエクセルに貼り付け、整形してデータ解析をしてみると、明らかに右肩あがりに燃費がよくなっている結果が見てとれる。xの回帰係数0.028は、平均走行250キロほどで、モータロイをいれていると燃費がよくなっていく、ということを示す。投入前の燃費は17.75程だったと考えられる。2500キロで0.28、一万キロでリッターあたり1キロほど燃費が伸びていく、とわかる。

私の場合、ツーリング平均燃費を15キロと仮定し、同じ効果が出ると仮定すると、一万キロ走ると平均燃費は16キロ、2万キロで17キロぐらいのリッター燃費ということに。

平均燃費の標準偏差は2.5キロほど。すると、一年もすればリッター18を超えることもありうる計算になる。この方の、ツーリングの乗り方で、目標はリッター20キロをコンスタントに、としているが、平均燃費では十分に上回っている。

漢方的という形容がかってのバイク雑誌で付けられていた添加剤だが、十分に本質を言い当てているように思う。

今日も、雨の合間をぬって、走行してみたが、以前にくらべ、バイクが軽々と走る感じが強い。軽くエンジンが回っている。あれほど重いという印象がうそのように消えている。とにかく走行感覚が楽しい方向に味付けがかわり、走れば走るほど効果が期待できる。

以前、プラグを交換したとき、けっこう周りにはカーボンが貯まっていた。sho様のプラグ交換記事を見て、
http://www.geocities.jp/shonaka2001/
そのプラグがきれいなことに驚いた記憶があるが、このカワサキ氏のシリンダーへっどもやプラグまわりもきれいで、スズがついたような銀色っぽい光沢さえ感じられるようであった。プラグの電極が比較的早く溶ける、というようなことも記録しているので、スパーク火花も十分に強力なのだろう。


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なかのひと
たまには時事ネタを拾ってみた。
すでに、サイパンでの身柄拘束時に雑誌などで報道されたが、
『米ロサンゼルス市警が81年のロス銃撃事件で元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)を殺人などの疑いで逮捕したことについて、FBI(米連邦捜査局)が23日夜、日本の警察庁に「新証拠を発見した」と正式に連絡してきたことが分かった。』などという当時の情報は、果たして真実なのか?
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/1981_killing_in_la/?1203894400


 『−−あなたは銃撃犯がだれか、知っているか
 「もし確実に知っていれば、捕まえる。知っているということと、逮捕できるということと、立件できるということには、違いがある。わたしなりの考えはあるが、これまでだれも逮捕されていない。だから、その問いには答えられないが、その人物が私の友人かといえば、それはノーだ。そして、”知っている”かどうかといえば、それはイエスだ」』
とジミー佐古田氏は応えている。
http://blogs.yahoo.co.jp/good7733jp/3356412.html
この話が、週間新潮に出た、殺人実行犯が、司法取引をして、みずからの免責のかわりに自白したという記事のニュースソースなのだろうか?

 『--ロス市警は30年近くもこの事件に関わってきた。この事件を解決したいという思いがあったのか
 「そうだ。この間、多くの事件が起きた。しかし、いうまでもなく、この事件は重要事件だ。三浦夫人は正義をもって報いられる資格がある。彼女の家族もそうだ。そして、もしわれわれが法律的に正義を実現することができるのであれば、それをやり遂げる必要がある」』

ロス市警会見詳報では、ジャクソン捜査官が三浦夫人は正義をもって報いられる資格があると発言している。
http://gikou89.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_3a41.html

この中で、
 『--新証拠はあったのか
 捜査官「新証拠についてはコメントしない。だれかが、新証拠はあるということを言っているという報道は目にした。しかし、必ずしもそれが正しいともいえない(正しいともいわないし、間違っているともいわない)。いま言えることは、逮捕状はシステムの中に一貫してあったということだ」』
と含みを残してはいる。

http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/ceeb3137ddd35554bb7f5d196f7d4697

には、三浦さんの拘束で、一事不再理が適用されるはずだ、と書かれている。ここ連日の報道で、逮捕状は殺人容疑では、日本国内で無罪が確定されているので無効だが、共謀罪については、日本国内では、アメリカの共謀罪とはかなり違う内容なので、有効となったようである。

サンケイ新聞では、夕刊がないので、取材に時間的余裕があったせいか、かなり突っ込んだ解説を翌日の朝刊で書いていたが、釈放から殺人罪までの選択肢があるかのような今後の展開に幅を持たせていた。

ロス市警は、失踪した白石千鶴子さん事件も未解決で、捜査中としたうえで、TBSの夕方のラジオニュースでも、荒川アナが今後の展開に非常に興味が持たれる、と発言されていた。
『<三浦和義容疑者>白石さん事件も再捜査 殺人容疑で米ロス当局 ロス疑惑 』
http://blogs.yahoo.co.jp/aibaiipo1970/17025910.html



アメリカでは、この件についてどう報じられていたのか、少し気になり、ロスアンジェルス・タイムズ紙を検索してみた。

http://www.latimes.com/news/local/la-me-japanese29feb29,0,2735467,full.story

については、見出しは以下のようであった。

『 Suspect's blog was the net that snared him
... Miura was convicted in the case, but the accomplice was not. The failure to convict
the accomplice led a Japanese appeals court to overturn Miura's murder conviction
in 1998. ... The reversal of Miura's murder conviction in Japan could have ended ...
California | February 29th, 2008』

今年の2月29日号とある。

そして記事には、ロス市警が2005年から、ネット上で三浦氏の行動予定を監視し始めたようなことを書いている。なぜ、2005年からなのか、これだけではわからない。

しかし、パソコン画面では、2ページになる最後の行に近い部分を読むと、こう書いてある。
私は何度も目をこすった。しかし、2004年にカリフォルニア州法では重大な刑法の改正があったようだ。だから、2005年から、三浦氏が米国に再び入国すれば、逮捕できて、加州の裁判所では、再び一事不再理を無効にして再審できる、とロス市警は判断したのではないか?

記事をよむ限りそう読めるのだが、英語は第一外国語といえども、それほど自信はないので、皆さんも以下の報道を読んでみて欲しい。

『・・・Adding to the intrigue, Miura was identified by Reiner as a suspect in another murder case, though he was never charged. In March 1984, authorities identified the corpse of woman found in a field five years earlier.

She was Chizuko Shiraishi, 34, who Miura reportedly acknowledged to Japanese reporters was once his business associate and lover.

The LAPD this week said that case remains unsolved.

The reversal of Miura's murder conviction in Japan could have ended the story. At one time, trying Miura again in the U.S. would have violated the constitutional ban on double jeopardy.
三浦の殺人事件の判決(無罪)の取り消しの可能性は終わっていたはずだった。三浦事件を再び米国で裁くことは 一事不再理の観点から、憲法違反となるからだ。


But in 2004, California lawmakers removed the double jeopardy protection for those put on trial overseas after Los Angeles County Sheriff's Deputy David March was shot and killed in 2002 by a foreign national who later fled to Mexico.

ところが2004年になって、カリフォルニア州の議員たちは、ロス市警のDavid March射殺事件により2002年にメキシコに逃げていたケースにちなみ、海外での判決に対してはこの憲法規定を取り外した。!!!???

That opened the door for Miura to be prosecuted in the United States, according to Los Angeles officials.
そのことで、三浦をロス市警がアメリカで起訴できる道をひらいた。

Japan, however, wouldn't extradite him to the U.S. because he had already faced a trial for the murder, LAPD officials said.
日本側は彼を、すでに裁判を受けているということで、引き渡そうとはしなかった。

Miura might never have had to face the charges again but for his blogging, police said.
三浦は再度告発されることは決してなかったはずだったが、ブログのみがそれを裏切った・・・。

"In the end, it was his own words that came back to bite him," said Jackson's partner, Det. Richard Bengston.

結局、最後に彼に噛みついたのは、彼自身のブログでの言葉だったのだ、とロス市警の射殺されたシェリフの同僚(Richard Bengston )が述べた・・・』

私は自分の英語力に自信を失いました。

アメリカ一般では、海外での裁判結果を蒸し返すことは憲法違反となるが、カリフォルニア州では、その規定は海外での裁判にかぎり2004年に取り消されている、と地元の新聞が報じているようだ。

バンシックレン裁判官は、サイパンでの逮捕が有効か無効かしか判断していない、ということのようだ。今日三浦氏とその弁護人らは、カリフォルニア移送に、積極的に同意してしまった・・・。

アメリカの有能で通っている弁護士が青ざめた、と日本の一部の新聞では書かれていたが、彼はそのことを熟知しているはずだ。真珠湾のようにアメリカ側からワナを仕掛けられているようだ。弁護団が、憲法違反でのみ争そうとした動機が見えるようだ。後は証拠裁判だけで、決定的な証拠はない、と思っているのかもしれない。


今後の展開がそうした観点からも、注目していかざるを得ない。自縄自縛という意味が報道記事のタイトルから読み取れるような気がするのだが、・・・・。

どうも、裏で日米両当局の捜査などでの連携も臭ってくるような、国内新聞の中途半端な報道を読むにつけ感じる。

そこで、三浦氏自身の代理人による臨時サイトにのった本人の心境告白はこちら。
http://www.0823.org/

また、日本の裁判で弁護を担当した弁護士の憤りはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/ken-kataoka/20080324#1206354680


なんでも、有罪となった某女優の殴打事件も証拠がおかしい、などと言っている、という。
一事不再理以前に、日米検察当局が不利な証拠を隠したと言っているが、それを見ないで不利とか有利とか言っているのもおかしい気はするのだが。

さらに、過去の判決には、2004年の新州法が遡及しないとする判決例などの話題も以下に合った。
http://www.hou-nattoku.com/enq/39-itiji-fusairi.php
また、視点を変えた異色な『 三浦和義逮捕はアメリカによる日本の裁判所不信の現れ』などというのもある。

http://www.nikaidou.com/2008/02/post_1001.html

実は私も余計な心配をしたのだが、そのことについての、意見はこちら。
【断 呉智英】三浦逮捕と近代国家の亀裂
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080301/crm0803010357001-n1.htm

将来の可能性(釈放から殺人罪適用まで)の幅広い選択肢が取り沙汰される真の原因は、我々が、あちらの法律の解釈に不慣れなためかもしれない。カリフォルニア大学の博士課程を終了されたというある中央大学法学部教授は、
『「一事不再理の原則も、刑罰は法律が成立した時点以降の適応という原則も、すでに日本でこの事件の時効が成立している以上、関係なくなり、三浦容疑者サイドの主張は通らない。加えて日本にない共謀罪が逮捕理由になっておりその事実だけでも裁けるという。』
と話している、という。
http://www.j-cast.com/tv/2008/03/03017326.htm
これはかなり、水に流してしまってきた思考法に慣れ親しんできた日本人にとっては、衝撃的ではないか!?。


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なかのひと

日曜日, 9月 28, 2008

前々回とりあげたアメリカ生まれの添加剤、モータロイをふたたび取り上げ、実走行した結果の感想を書いてみよう。

http://www.fan.hi-ho.ne.jp/t-mura/seibi1.htm#nenpi


では再発売を望むというが、今はオークションで買うしか現物にはたどりつかないようである。希少品となってしまって、お値段もマイクロロン並となっている。誰でも手が出る、というわけにはいかない。

そこで、昔を思い出して、市販のハンダを流用してみた。いちおう、PAT.製品なので、スズ合金の細かい成分内容は不明だが、結論的には、シリンダー壁にスズメッキに近い効果を与え、バルブやピストンリングを鉛酸化物で保護し、燃費向上につなげる目的で開発された、と記憶している。

4サイクル、ジーゼル、2サイクルの各エンジンどれにでも適合と書いてあった。排気量に応じてタンクに投入する個数や大きさが少し違うだけである。それで、スズをメインとして、鉛も入っている市販製品は、まずハンダが考えられる。

スズの含量が多い糸ハンダを購入した。理由は、板ハンダは安くそのまま、ぶつ切りにしてタンクに入れても良かったが、スズ、鉛の含量がそれぞれ50%の製品しか店頭で見つからなかったので、スズ含量が2/3に近い、リールに巻かれた糸ハンダを選択した。



こうした製品はヤニ入りなので、一度溶解してヤニを飛ばし、適当な大きさに固めてタンクにいれれば、即席のモータロイもどきができるはずである。

この製品は一リール100g巻きで1000円足らずである。いちおう過剰と思えるが2個購入して、
最初に一個分すべてを3回にわけて溶解し、固めた。

金属製の小型の缶のフタを利用して、ガスコンロに置き、換気扇を回して火力を調整して、巻き取って適当なブロックとして糸ハンダを置くと、すぐさま溶解を始め、少し炎がでるが、まもなく消える。

水銀のように銀色の水滴のようになったものを慎重に、予め用意したねじキャップ式の清涼飲料水の缶の王冠に、プライヤなどで熱い缶ブタをつまんで、溶けたハンダを流し込む。

王冠は、あらかじめ4方向ぐらいは切り込みをいれて、王冠内部のクッション材料は取り除いておく。自然放置なり、水を適当にかけるなどして冷やし、王冠を切り込みかからプライヤやニッパなどで、引きはがすようにすれば、以外と簡単に、スズ合金と分離できる。

溶かしたときにできたヤニの燃えかすとか、金属アクのようなものも付いているが、ヤスリなどで適当に除去して、タンクにいれる。量は、モータロインの包装紙を以前示したが、1000cc用で、一円玉ぐらいの直径のボタン状のもの2個が適合となっているが、倍量くらいは入れたほうがよいようだ。

最初、大きめの2個(ほぼ80グラムくらいか?)をいれたが重すぎて、タンク内で振動していない感じだったので、今度は別の製品の7〜8割程度を巻き取って、4分割にして再度投入し直した。多すぎての弊害については無いとされている。

面倒なので、最初大きめの一個を作り、鏨で真ん中から4分割した。分割面は手で折れるほどバリがついているので、そういう部分はヤスリなどで切り取り、きれいにしないと、燃料ホースををるまらせたり、キャブ不調の遠因になりうる。

糸を巻き取るとき、素手で行うと、手が黒くなるほど柔らかい。適当な防護をつけて実行した方が安全と思われる。また、溶けたスズの取り扱いは慎重に行わないと、事故のもととなるので、気の散らない条件下で、自己責任で行うようにしないと、台無しに終わる。

さて、最初大型の2個を入れて走ると、なにやらすぐ効果がかすかに出たような気がしたが、いちおう、これはプラセボ効果ということにしておく。二日目には、4分割したものを再度投入した。こうしたほうがタンクの振動に合わせて、モータロイもどきが踊る効果がはっきり感じられた。ローギヤで3000回転近くまで静かに回すと、タンクの底から軽い震動音が感じられた。二日目にもまた直ぐに昨日よりも効果が出たような気がした。固めたスズを4分割したり、ヤスリをかけたり、いろいろしたので、表面にかなり微小の粉に近い成分が付いていたためかもしれない。

それで、投入前の通勤100キロぐらいの燃費と、投入100キロ後の燃費を比較すると、同じようにかなり回していたつもりだが、0.4キロ伸びた結果となったが、本格的に、モータロイもどきが効いている感じではない。

その後、ホットスタートでいつもの定地燃費コースへ。このところリッターあたり16キロ後半台がつづいているが、果たして即席のモータロイもどきに即席の燃費改善効果はあるのだろうか!!??。

前日から、時折、これが昔モータロイを使っていた時の感覚だよね〜、と思わされる気持ちの良い独特の加速をうすうす感じてはいた。しかし、モータロイだったら、燃費改善効果は走行2000キロ以上あたりから徐々に出てくる、ということをはっきり書いてあった。

テフロン処理したスムーズさとは明らかに違う滑らかさ。使用した人だけが知るこの感覚。スムーズさでは、テフロン処理よりは上と思う。特にホンダ車には、テフロン処理効果はない、といわれるだけになおさらだ。

しかも、満タン直後は、それまでのタンク内に貯まり出した擦れたスズ、鉛成分が急に薄まるため、効果は出にくいことは昔から体験ずみ。それで、ただただ普段と同じように淡々と走っていく。全行程の半分ほど過ぎてから、エンジンが急に軽く回り出した。細かいコーナーの連続を過ぎたあたりからだと、今になって思う。それまでは、交差点以外はほぼ直線に近い道ばかり。

スタート後の低めのギアで、シフトアップすべき回転(だいたい2500ぐらいか)にきても加速が一定で頭打ちがないような感じになり、アクセル一定でも、音も大きくならず回転の伸びが気持ちいいのである。あまり回すと、燃費を損ねると思っても、普段と違う軽い吹け上がりでついつい回しすぎてしまう。あきらかに昔体験したモータロイ効果そっくりだ。ヤマハのGX750でもトライしたが、あまり効果を感じなかったのは、量が少なめだったのだろうか?

2サイクル車では、排気管後端部は、燃え残ったオイルで黒くネバネバになるものだったが、モータロイが効き出すと、黒いオイルの上に、温泉の湯の花のような、薄黄色の浮遊物が浮いてオイル自体もそれほど黒くなっておらず、まだ一部透明感を残していたりする。音もまろやかになり、こういう状態での加速は、一クラス以上も上の4サイクル車を驚かしたものだった。そうした体験に比べ、CB350,GX750の4サイクルでは、あまりそうした効果は感じなかった。4サイクルは、2サイクルに比べオイルが最初から多量にあって、その存在がオートルーブやCCIのように、クランク室、シリンダー内部だけを、ギヤオイルと別個に独立して潤滑するタイプとはちがうのだと思った。

ただし、ヤマハのセローでは、9万キロ近く走ったが、エンジンは手付かずでびくともしなかった。大目に入れておいたのが、効を奏したのかもしれない。

それで、まもなく終了という国道2車線の空いている道路で、比較的ゆっくりスタートして、広い交差点を過ぎる頃、後ろから二人乗りの250スクーターが猛然と追い抜いていって、どんどん車速をあげて小さくなって行った。

最初は追撃する気はなかったが、どのギヤでもスムーズに吹けるようになったので、ふと気がかわり、アクセルをあまり開けずに回転の上昇を楽しんだら、さほど音もそれほど変わらずに
スーと追いついた。顔を見るとまだ少年で、つばのついた軽いヘルメットをかぶり、気付いたものの、前方注視で精いっぱいといったところ。それで、音が低いので、危ないぞ〜と一声かけて追い抜いてしまった。

後をバックミラーでみたら、聞こえたのかどうかわからないが、猛ダッシュはやめて、80キロ位で走っているようだった。

その後、意外に軽くスピードがあがるので、サードあたりから回し出してスピードを楽しんでしまった。あまり早くない2輪と思った4輪が後ろから抜きにかかる。そういう際に4速にいれず、アクセルもおさえたまま、ギヤチェンジを控えていると抜かれそうになった後は並走し、回転が上がると、4輪は後ろに下がってくれたように感じる。

気持ちがいいので、数回実行したが、スピードが出過ぎて、信号で止まるとき、ブレーキが完全にスピードと車重に負けてしまっていて、限界を感じた。問題はどのくらい燃費が伸びるかではなく、どの程度の悪化ですむかに変わってしまった。まもなく157円のセルフで測定したら、16.2となって、やはり悪化していたが、16キロ台で済んだことにびっくりした。以前なら間違いなく14キロ台かそれ以下ではないか。もっとも短時間なので単なる妄想かもしれない。

悪影響があったら、タンクを取り外し中から抜き取る覚悟で始めた自己責任テストだが、今のところ目に見えた悪影響はないようで、ほっとしている。近く(あと10日位)車検をとって、2000キロほど走行したら、またテストしてみる予定。

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なかのひと

木曜日, 9月 25, 2008



たしか1999モデルだったような・・・・。家にきたのは、そうすると2001年ごろか?。この写真もクリックして拡大表示してもらうとわかると思うが、カラープリントをスキャナ読みしたもの。それから車検を二回取った筈。重さといい、大きさといい、今のBIG1とほぼ互角。重心はひくいものの、取り回しには汗をかいた。ハイオク仕様の1200でダブルスパーク式だった。

当時としては斬新な感じのする藤色のメタリック塗装も気にいった点。ウィンカースイッチが左右独立で、慣れるのに苦労した。ただ、直進を続けると自動的にキャンセルしたが、それまでかなり間があった。

私の所有ではないので、慣らしや車検整備のための搬入など、付き合った日々は3月ほどか?

したがって、燃費もしらないが、ツーリングでは20近く行くときもあった、という。都内のサークルのおじさんたちと県外へ行っていたようだ。

http://mugendou.axisz.jp/ura/staff/syacho/xl1200.htm


家の近くにもハーレーの代理店があって、そこへ修理に持ち込んだことも。工具がインチ系ということもそのとき知った。わざわざ静かなノーマルを外して、比較的どころか、車検もあぶないようなマフラーをつけていて、近所迷惑だったと思う。今でも、当時のノーマルマフラーはセットで押し入れあたりにあるはずだ。



オズの魔法使いの舞台となった、カンザス州で製造された、と記憶する。アメリカの田舎のなかの田舎というようなところらしい。

http://harley-mania.net/vin-code/1981-20xx.html
に出ているエンジン番号の見方を参考にすると、*CHPX131180*と読める。CHはXLH1200スポーツ、Pはエンジンタイプで1200cc Evolution XLのことだとわかる。Xはモデル年でやはり1999年だとわかる。ほかに17桁の車体番号というのがあり、そこで、生産期や組立工場などがわかるようになっているらしい。Y、T、J、Kの4つがあり、これにはその部分には、K(Kansas City)のアルファベットが刻字されていたはずだが、私は取り扱い説明書のどこかに書いてあったのを見た。

パソコンの移行に伴い、旧システムのファイルをバックアップ中に、とあるフォルダ中に紛れ込んでいた2枚を発見した。ウィンドウズでは、Google Picasaがあって画像を一覧表示ができるが、Mac用も出る予定といいながら、いまだにリリースされていない。

Mac内のウィンドウズシステムでも、ウィンドウズ関連のボリュームしかPicasaは検索しない。
画像ファイルをすべてマイドキュメントにでも移せば可能なのだが、・・・。

Mac用の画像一覧ソフトは牟田さんの有名なサイト
http://nmuta.fri.macserver.jp/appli11.html
で教えてもらった中から五つ星の『PictPicker』
『大量の画像ファイルの中から必要なものを拾い出すための高速画像ビューアです。』
を使用中見つけ出した。
http://www.geocities.jp/kwhr0/
一覧表示が非常に早く、驚いた。牟田さんに感謝。iMacにも感謝。これで、My Documentフォルダ(ウィンドウズ用フォーマットはしていないのでMac側からも読み書き可能)にでもいれておけば、今後はPicasaの使用が可能となる。そのせいもあってか、開発が見合わされているのかどうかはわからないが・・・・。



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なかのひと


iMac(MA589J/A)がデスクトップに来たが、本体が液晶モニタの内部にあっても、ただ20インチディスプレイとキーボードがあるだけにしか見えないため、周りに散らかっている文房具などを片づけると、かなりスマートに見える。ウィンドウズ用に使用中の旧型の15インチの液晶モニタより20インチの方が薄く、そこにHDやDVD装置まであるとは、ちょっと気付かないレイアウトになっている。内蔵CPUはインテルCore 2 Duo 2.16GHzで、eMachineの3.2GHz Cerelonよりカタログ上は遅いが、VMware FusionをインストールしてウィンドウズもMac OSX上で起動できるため、同じウィンアプリを選択しておいて、同時に起動させると、Mac上のウィンドウズでの起動速度のほうが若干早い。これがDuoというCPUの能力の一端か、と思った。

昨日、銀座の画廊、TACTに寄って、生田宏司氏のメゾチント技法による版画展(銅版画)を見た。
http://mainichi.jp/area/tokyo/entame/news/20080917ddlk13040151000c.html
銅版画には、ドライポイント、エングレーピング、エッチング、アクアチント、メゾチントと各種の技法があるという。

氏の作品は皆銅版を目の細かい紙ヤスリ状にささくれだった状態にしたものを、スクレーパーでその凹凸をけずることによって、黒→白までの諧調をを作る、ということらしく、一見モノクロ写真か?とも見えるが、質感の描写は、写真を凌ぐ出来栄えだ。写真では絶対出ない平板な感じも除去することができるという。さらにカラー作品(主に草花)もあって、少ない回数の刷りで、天然色っぽい諧調を渋く生み出している。


毎日新聞の東京版(9月17日、朝刊)に写真入りで紹介されたせいか、祭日でもあり、かなり多くの方が訪れていたようで、銅版画の性質上、あまりサイズの大きいものは少ないので、お値段も手ごろなせいか、その場で買い求める人も目撃した。絵とちがい、写真のネガから焼き増すように、何枚も複製できるのもいい。・・・・祭日の銀座の歩行者天国は、あらためて、女性が主役の場のように感じた。

近くにMac銀座店があるので、帰りに一年ぶりに寄ってみたが、外人さんも1割程度はどの階にもいたようだった。おめあては、現行版iMacとの比較。キーボードがより薄くなっていたり、筐体にアルミ系の軽金属を多用したりと外観は様変わりしているが、心臓部は2.65GHzのCPUの早さの感じを実感するべく、5階の展示室で自由に操作してきたが、鈍感なせいか、画面表示にはさほどの差を感じなかった(感じたくなかった!?)。重い処理をさせると差がでるだろうが。

メールも開いてみたが、自由に使えるせいか、ちゃっかりこの場を利用して、メール送信した人が幾人かおり、そのまま履歴が残っていた。

当然ながら、インストールされていたアプリ群はみなMac用だったが、ウィンドウズ用ソフトも
パラレルズデスクトップやフュージョンをインストールすれば、問題なく使える。本日もニュースに付属している動画を見ようとウィンドウズメディアプレーヤーの最新版をMacにダウンロードしようとしたら、何かの理由で解凍できないというアラートがでたので、諦めて、ウィンドウズであっさり問題なく見ることができた。

古いウィンドウズ用アプリも使えるし、とくにFusionの場合、ほとんどのOSをインストールできるという。海外のちょっとした便利な小物アプリなども、たいていウィンドウズ用なので、
そういうものの再利用などにも重宝する。

さらに、10月号のMacFan誌には、実機PCを仮想マシンに変換、という記事が182ページから次ページまで、それぞれFusion編とパラレルズ編とに別れて解説されている。
物理的に2台のパソコンが一台になり、スペースも電気代も節約できる、とある。概念的には、ウィンドウズの起動ボリュームディスクイメージ化して、仮想マシンの仮想ハードディスクとして利用するだけ、とあって、それぞれの仮想化ソフトごとの手順が数段階にわけて具体的な解説がされている。ただ、通信で仮想イメージを送受信するので、数時間は準備にかかる、というところがハードルが高いかもしれない。

ウィンドウズを利用していて一番困ったのは、外付けHDなどの別のボリュームから新たな起動システムを構築できないことだった。ウィンドウズでも、98にMeをインストールできたりはするものの、その逆はできないし、それさえ知らない人も多い。

昔から、今までMacは、それが可能で、結局、一つのHDから、いくつものOSが稼働できるところまで来た。Vista環境で、2000やXP環境にも自由にスイッチできたらいいのに、と思うのだが、・・・・・。

もっとも、Mac用アプリだったVirtual PCのウィンドウズ版を使えば可能なのだが、それを買収したマイクロソフト自身が、多システム起動方式を推奨していない雰囲気を感じている。私もかって、XP機に2000環境を構築したが、削除はしていないものの、ここ一年ほどは全然起動していない。

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なかのひと

日曜日, 9月 21, 2008


台風を考慮して、20日を休み、21日を出勤としたスケジュール、仕事の上ではあまり良い選択ではなかった。

おとなしく、新しくデスクトップとなったiMacの調整をしようと待ちかまえていたが、画面に背後から日が射すような感じ。外をみたら台風一過の好天か1?と思うほどの天気となって、これなら暦通りでも良かったかもと思い出した。

それでも休みなので、MacにWindowsをインストールしたり、BasiliskIIをテストしたりと忙しかった。素直に動くはずのBasiliskIIが起動しない。何やらメッセージを出すのだが、描画が早くなって、このdiscがなんとかという一行目の途中までしか読むことができず、何を言っているかまるで、わからない。エラーコード90とかいうのは、最後に出るのでわかったが、もちろんエラーコード集も手元にない。

それで、MacBookを隣室から運び込み、BasiliskIIのGUI版を起動し、細かな設定を比較したら、ただコピーしただけなのに、細かな設定は保持されず皆適当な値になっていて、これではあかんと、一つ一つ動いている方の設定を打ち込み、調整する。するとちゃんと起動した。

しかし、Mathematicaの2.2は動くが3.xはまた何やら読み切れないうちに消えるため原因を特定できない。しかたなく、もう一度設定を見ると、CPUに80300とか80400とか選ぶようになっていても、数値計算コプッロッサにチェックが抜けていた。チェックをいれたら、素直に起動した。3.xはパワーPC仕様で、80300や80400用もそれぞれ独立に個別で動くようにプログラムが含まれている。しかし、パワーPC用は、コプロ内蔵仕様なので、下位プロセッサもコプロ仕様であったらしい。

http://nmuta.fri.macserver.jp/home193.html


しかし、上記サイトでも触れているように、激安のウィンドウズも、選択肢に一時入っていた。MacOSXはOS9とはちがい、複雑で慣れるのに時間がかかる。いまだに、Thunderbirdのメールデータ移行がよくわからない。

そこには『Windows三題〜「取る消す?」〜「Windowsは使いにくい」ゲイツ会長切れる
〜「僕がWindowsを使う理由」はとても理解できた』があり、
『正直最近ではちゃんと動いてくれれば、別にMacでもWindowsでも何でもいいと思っている。
動かすのに奇怪な儀式を経ないと次のステップに進めないOSは願い下げだが、最近のWindowsはそこまでひどくないようだし、どっちでもいいからちゃんと互換性を保ってくれということだけお願いしたい感じだ。
何かの作業をやるのに、Macが有利な場合もあるし、別な作業の場合はWindowsの方が有利な場合もある。
そういう場合でもどちらかに統一して他を排除するとか言いだすと、結局は不便な思いをするのはユーザなのだ。
別にMacとWindows一緒にあったっていいじゃない。
WIndowsだけというネットワークは、1984な世界だし、Macだけのネットワークというのは気持ち悪い。

だけどVistaはどうなのかなぁ。
それともWindowsユーザの皆さんはもう「Windows7に期待」ということで終了してしまっているんだろうか?』
などと書いてあり、同感だった。



そこまで見極めたら、もう正午をまわって14時過ぎになっていた。そして冷静になると、20日でも墓参をしておかないと、後半の日程が苦しくなるということが判明。そこで、朝ずぶ濡れになっていたバイクも乾いているので、出かける。しかし、何か調子がおかしい。パワーがない。アースを付けているのに、そうした実感がない。前の日まで実感があったのに。

しかし、とにかく5時までに用を済まそうと、出かけるが、道は比較的空いている。そして予定より早くついて、墓参をすませ帰る。しかし、エンジンの調子は相変わらず。不思議な思いで燃費を計っても、まるでよろしくない。高速で120ぐらいでは調子はわるくないようだが、低速トルクがまるで感じられない。

それで、また原因を考えると、以前使用したハンダ付けのアースコードが見つからず、臨時につくったコードを使用していたが、シリンダ側の接点が銅線が丸裸で端子と銅線は単なる圧着のままだった。昨夜の台風で接点に雨水がたっぷりかかり、端子のカシメ部分と銅線の撚り線の外側表面の接触が悪くなったかもしれない、と思った。とりあえず、一夜で調子が変わったのは、それくらいしか考えられなかった。

それで、元のコードはその後見つけて掃除してあったので、翌日出社して熱いのを我慢して取り付け直したら、とりあえず直ったような感じの走行を示した。しかし、それ以上のテストを続ける余裕はなく、会社の仕事に復帰。



朝から空が暗く、出発するとすぐ霧雨が、・・・。やがて止むがいつ本降りになるかわからないので、昼抜きで仕事を続けてもう少しで終わるという2時半ごろから降り出したと思ったら、本降りに。我慢して終わらせ、高速で帰ることに。

3時頃、遅い昼食のためにサービスエリアによって、済ます。帰ろうとしたら、先ほどまで国産車が2台駐車していたバイク用パーキングに、ハーレーの新車が2台駐輪したところだった。相棒が、バイクにはならないが、止め方も様になっていますね、などといって私を見たので、一枚撮らせてもらった。

また本線をでてしばらくすると、赤白のCB1300SFのカウリングタイプが抜いていった。昨日の天気から見れば、今日こんなに崩れることは予想外の思いであろう。仕事中も、すぶんバイクが通りすぎたが、ハーレーやドカッティなどは、遠くからでも識別できる。もっとも、ドカッティの中には、壊れそうな音に感じるものも一台あった。雨が降り出してから、族っぽいタイプの400ccが急に目に付き出したが、中には、後輪のブレーキがハブタイプの旧式車も元気に走り回っていた。通ったハーレーは皆新車風だった。最近のブームにあやかった人々だったのか、それとも何台も乗りついて来た人だったのか、こればかりは音だけではわからない。

乗るのもいいが、見るのもいい、そう思った一日だった。


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なかのひと

土曜日, 9月 20, 2008

ZX-9Rの小部屋

というネットページを拝見したら、カワサキの900で、平均燃費がリッター20近く出ている結果が時系列グラフで表示され、走行距離が増すごとに若干右肩あがりの傾向を見せている、のを見て興味をそそられた。
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/t-mura/seibi1.htm#nenpi
検索のきっかけは、モータロイという40年以上前から売り出され、最近では発売中止となった、燃料添加剤が今どうなっているか、検索したら遭遇した。

このカワサキ氏も、再発売を望む製品だという。同感であるが、最初から認知度は低い商品であったような記憶がある。私も20代からほぼずっと使い続けてきたが、CB400になったとき、前のバイクタンクから取り出すことを諦め、以後使っていないし、入手も極めて困難。

http://ae111.mydns.jp/motaloy.html
などには関連記事がある。ヤフオクでは、2500円、1000cc向けの2個のモータロイに8000円の値段で出ていた。一瞬、食指が動きかけたが、自作という手もあるし、・・・と思いやめたら、翌日にはアクセスできなくなっていた。またしばらくすると、展示されるかもしれないが。

http://www.fan.hi-ho.ne.jp/t-mura/seibi2.htm
にも関連記事がある。

自作というのは、一度やったことがあり、もともとはスズ、鉛合金ということで、その配合比などは不明だが、板ハンダに、同量ぐらいのスズを加えて溶かし、適当な形状に固めればOKのはずである。スズは試薬として購入できる。

他のケミカルも同様だと思うが、排気量あたりの基準量を入れてみても効果がないか、感じられないことが大半の場合が多いのでは?とくにモータロイではそれを感じたので、セローのときは、230ccに1000cc分をいれていたし、スズキの250の時も倍量ぐらいは入れていた。

4サイクルよりも2サイクルのほうが敏感だったように思うが、本来ring & valve jobと書いてあるように、4サイクルでもディーゼルでも車種を問わない。2サイクルのほうが構造が簡単で、クランクやシリンダーへの付着が相対的に、4サイクルにくらべて有利だったためではないか、と今は考えている。

 『まず、今後目指すマイ9Rの方向性は、

            完全燃焼、燃費向上 (今の乗り方で20Km/L以上)
            運動性の向上
            各部フリクション低減、磨耗防止

        で、ピークパワーよりもマシンの長所をより有効に引出し、持続させることを
 
       目指しています』

とあるように、燃費をよくするには、完全燃焼をさせることがまず第一で、機械構造に差がなければ、電気火花の性能次第ということに。

燃費の向上は、上の要件下で各部フリクションの低減が考えられ、オイル品質や、他の添加剤
の活躍の場となろう。

ケミックスさんの記事が出ている前出のサイトでも、モータロイ投入後、圧縮圧力が低下し、2000キロほど投入後走行しないと効果がでません、と昔から書いてあったように、圧力が下がり1500キロあたりから回復している。

昔の宣伝に出ていた工業技術院というところで実施したデータでも、エンジン内のカーボンはほとんど取り除かれた、などの結果を書いてあったが、カーボン堆積を除去することで、圧縮圧力は、堆積時よりは減るのは明らか。にもかかわらず、燃費が向上していくのは、フリクションの低減効果が、圧低下によるマイナス分を上回っているからであろう。

ただ、昔はともかく、私の体験でも利用者が少ない。バイク雑誌でもユーザーの体験レポートは少なく、私が見た限りでは3件ほど。原付2サイクルは、ともかくとして注目したのは、ヤマハの650CC2気筒車で、13万キロ走口後、シリンダー内がどうなっているか一度開けてみたら、鏡のようにピカピカだったとするレポート。もう10年以上は前の話。

タンクにいれて、走行時のエンジン振動で、内部の鉄板とこすれ、削れた微粒子がエンジンに運ばれ、高温・高圧下で、金属同士の擦れる部分の凹凸部の凹部に付着し、しだいにスズメッキに近い効果を発揮していき、摩擦の減少、摩耗防止、騒音低下などの効力を、すくなくとも20万キロは持続する(ハズ!?)、と書かれていたように記憶する。

そのため、どちらかというと、タンク容量が小さめ、振動は大きめ、マルチよりは、気筒の少ない2気筒か単気筒あたりが、効果が出やすいという経験則を持っている。マルチでタンク容量が大きいと、規定量の何倍も入れておかないと、効果を体感できないはずである。エンジン内部で付着する表面積が、シンプルなエンジンに比べ大きくなるし、オイル容量も大きいため、効果が出にくい、と考えている。

アメリカで特許を取っただけあって、明らかに、ハーレーのエンジン向けに出来ているような
製品だと、昔から感じている。(当時の)1200としては、ミッションとは独立した潤滑系で、クランク部は驚くほどコンパクトだし、振動も特徴的だし。

交差点のアイドリング時などに、タンク底部から、錠剤が踊りはねる音が明確に聞こえないと
あまり効果がないくらいである、大げさにいえば。そのため、走行中でも振動がおおきくなると、タンクから雑音がでて、本来のエンジン音と混ざり、変な気分にされることも多い。

燃料が減ってくると、効果がはっきりとしてくるが、満タンにするとしばらくしてあれほど調子の良かったハズのエンジンが、摩擦が増加したような走りになる。こういうことを繰り返して、徐々にエンジン内部がスズメッキに近づくのであろう。バイク雑誌でも、漢方薬的な存在との位置づけで、テスト結果など出しようがない、という口ぶり。しかも最近の高性能バイクにはだんだん不向きとなって(相対的に効果が少なめに、ということか?)いるのでは、信じる人は気長に、などという調子であったように記憶している。

フリクション低下のケミカルとしては、マイクロロンが昔から有名ではあるが、思ったほど効果を感じない、あるいは効果なしという意見も多い。エンジン音低下と、ミッションタッチの向上ははっきりしたが。

そこで、二回目のマイクロロン処理の前に、国産のテフロン処理剤を試してみた。マイクロロンと違い、濃い牛乳を思わせる真っ白な液体。以前から4000円代であったが、4輪用となっていた。今回は、全車種用になったものがあって、5000円以下だったので試したら、明らかに回転がスムーズになった。今回、アースをつけても燃費が向上するようになったのは、この後さらに仕上げの二度目のマイクロロンを処理し、2000キロほど走っている状態である。

モータロイとならんで、金属系の摩耗防止剤として、やはり上のカワサキ900氏の報告にある
METARIZER メタライザーEX 【燃費向上】という製品も気になった。

『ロシア軍事技術(軍事機密期間15年!)により開発された金属表面修復剤!
オイルにまぜる事でエンジンの表面金属が大幅に改善され、
性能向上・騒音低下・寿命延長の効果が即時に感じる事ができます。』
などとあって、エンジン内部をセラミックコーティングする、というもの。モータロイが絶版となったので、現在これを入れているという。数万キロ走行でも初期のデータより燃費は落ちることなくむしろ向上しているので、それなりの効果があるのだろう。
http://www.rakuten.co.jp/uous/492971/544395/#528625
ただ、テフロン系との共存は、ちょっと???なので、すぐには試しえない。効果が落ちてきたら、追加用のLIGHTという廉価版も用意されているそうだ。

今は、しばらく様子見というところで、アース効果がどこまで延びるか、今が峠なら、また、添加剤を考慮する羽目になるかもと思っている。


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なかのひと

木曜日, 9月 18, 2008



東京大学のNetBoot iMacに驚くべきアプリ発見 − MACお宝鑑定団 blogというサイトを見たら、
iMacの標準搭載メモリは2GBで、『Intel Macに変わったことで、仮想環境を構築するParallels Desktop for Macを利用して、Windows Vista環境も利用可能になっていたりします。その、Parallels Desktop for Mac上のWindows Vista環境に関して、東京大学情報基盤センターが公開したiMac端末のWindows環境のシステム更新(8/20)の情報を見ると、オートデスクの製造業向け3次元設計ソフトウェア「Autodesk Inventor Professional 2008」がインストールされてることにビックリ!さらに、ECCS2008の利用法(iMac端末)を見ると、Autodesk 3ds Max 2008も使われてるようです。』


http://clip.nifty.com/entry/d3e0f6f754cdd7c920e2342d16ef0aa4baa45d85/443317

などとあり、仮想環境を使うには、2GBは必要だと、再認識させられた。
いずれ今度の選択はiMacだと考えており、WinXPか2000もMac上で動かすことを考えている。

調子の悪いMacのメールデータを転送したりしていたら、初めてiMacを東大が採用したときの
担当者の方のビデオが流れだして、昔をしのび、最近はまたどうなっているのかと思い話題を拾おうとしたしだい。

それで、いつの間にかアップルの代理店になってしまった、近くのPCデポにも立ち寄ってみた。この前の休み、銀座のアップルストア近くで白州次郎と白州正子展を見たのだが、丸善方面へ歩がむいてしまい、行きそびれていた。AirMacの傾斜のついた薄いキーボードはしっくり手に馴染む感じで、MacBookのエッジのついたようなキーボードで、手に食い込む痛さを体験している者にとっては、ことさら良いように思われたが、懐にゆとりがないと、ちょっと手がでない。

と、そこで思わず立ち止まり中古の展示機を発見。iMacのインテル機で、メモリは2GBを載せていて、スクリーンサイズは20インチ、HDは250GBで、三ヶ月保障つき。インターネット回線も申し込むと、さらに値引きで一桁の値段になる、という。

そのときは手持ちがなかったが、店を出てから段々ほしくなり、会社にことわって、夕方売れ残っていることを期待して再度訪れ、買ってしまった。後悔先に立たずだが、今はもう、設定に汗だく。

Mailは何の問題なく動いてくれた。タイムマシンでバックアップしてあったアプリなどは、ただコピーするだけで起動した。ライセンス番号を聞くこともなく、大半を移行した。

後は、ブラウザやメールデータをうまく移行させるように、参考資料を見ている最中。
USB転送も早く、ノートブックとCPUの性能はほぼ同じようだが、表示などの切り替えも
すばやい。これなら、次期OS、Snow Leopardでも問題なかろうと感じた。

かって、雑誌の表紙を飾ったモデルである。キーボードなどは、ほぼ新品。ただしこのときはクロック数は2Ghz以下だったが、今は3GHっ前後、今回購入したモデルでは、MacBookto同じ2.xGhzで、メモリのクロック数などは、MacBookの2倍。その他いろいろと回路がかいりょうされているらしく、ある種のソフト、エミュレーターではおよそ倍ほど早い。


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なかのひと

水曜日, 9月 17, 2008



いつも整理に困るマック雑誌だが、近いうちにiMacでも購入する破目になるかもしれないと思い、もう当分買わないと思っていても、購入してしまった。なんでも評判が今イチのiPhoneが、もしかしたら、ドコモからも出るのではとの噂が、この雑誌にももう一方のMac Peopleにも出ていた。いまでも、SIMMロックのないiPhoneでは、ドコモのSIMMカードが制限無く使えて、受信状態が向上するようなニュースも取り上げていた。











このブログも書きかけでだいぶ文章が消えた。な、なんだ!?という感じである。直接の不審な点は、長いスリープ状態から復帰しなくなったことだが、再インストールしても変らない。それで、スリープさせないように設定して使っているが、アナログ回線用のメールの送信ができない。受信はできるのだが。

インテルマックのほうでは、問題ないのだが。同じ設定にしたが、送れない。それで、いつ動かなくなってもいいようにして置かねばなるまいと思っている。

旧OSのデュアルブートができるので、何とか、OS9専用機として残せないか、とも思っている。

外付けHDのアイコンも変ってしまった。なんでなのか、まったく不明。
http://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/
いつもは、上のサイトなどを見て、安心していたのだが、こちらも足元に火が迫るような感じである。たぶん、マザーボードの一部に異変が生じているのかもしれない。どちらの起動HDからもMailでの送信ができない、というのは、明らかにHDに原因があるとは思えず、共通しているボードの一部回路の不良ではないか、?。




ところで、ウィン雑誌も割と見るほうだが、Mac雑誌は、ウィン雑誌と違う点があることに今回遅まきながら気づいた。

「経済効率と環境保護は両立するのか? OKIデータが本気で取り組む環境対策」という記事。(pp28-29)

沖データ(以下OKIデータ)は、ヨーロッパでのプリンタ販売が好調、というところまではいいとして、欧州は環境基準が厳しく、ここでクリアできれば世界レベルで通用する、ということで、イギリスにあるOKIデータの工場での経済効率を損なわずに環境問題に取り組む現状をレポートしている。

1987年に操業を開始して、現在は2005年9月からの新工場だという。空調システムの燃料をすべて、天然ガスに切り替えCO排出量を約39%削減、システム全体でも水道使用量は79%も削減させたそうだ。

スコットランドは、外気が涼しいので、エアコンが必要なときは、まず外気を取り入れるシステムにして、それでもカバー出来ない時だけ、エアコンの出番というように変えた、という。

しかも、こお仕組みは、人間のいない夜間などでも、自動制御で稼働するのだという。

また、今日のニュースにも出ていたが、残ったトナーの再利用ということで、舗装面にトナーパウダーを湿布して、温度上昇を防ぐ試みにもチャレンジしている、という。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/global_warming/

カーボンオフセットの試み

OKIヨーロッパは、さまざまな対策を講じても、年間のCO排出量は4050トンにもなるそうで、COバランス社の提案により、これをオフセットするに必要と試算された4500本の植林も行った、というのだ。(ただし、この本数だけで、記述が正しいとした場合、年間4050トンのCO2と同量の吸収をできるものではない。オーダーが合わない。)

http://www.asahi.com/special/070110/TKY200801150123.html
では、『例えばガソリン1リットルで車を走らせるとサッカーボール232個分のCO2(2.32キロ)がはき出され、0.16本のスギの木が1年かけて吸収する量に相当することが簡単な操作で表示される。』などと解説されている。

ヘクタールあたり5000本としても、年間でせいぜい数十トン規模規模でしかないことになる。



ただ、木を植えればいい、というのではなくて、長期的に林として守れるかどうかという点だとして、当たり前のことだろうが、もともと自生している樹種を使うのだそうだ。
OKIが植林したイングランド北西部カンブリア州のサンド・マーティンウッドには、イングリッシュオーク、西洋トネリコ、シダレカンバなどを植林して、COバランス社が管理する。

同社のこうした環境への取り組みは、欧州だけではなくタイ・マレーシア・フィジーなどでも取り組んでいるという。

私が注目した植林の方法として、ツリーシェルター方式が採用されている点だ。二ページ目の単独で写っている3名の人物の真ん中と左の女性の下の写真にその具体例が写っていた。

白っぽい筒のようなものの先に苗木の先端や葉が写っているのがお分かりだろうか。
高さは1.2メートルほどの透過性のプラスチック(corrugated polypropylene)の筒で、1979年から採用された。特にオークで、初期成長の促進が著しいという。

英農務省のデータでは、無処理区の苗木に比べて、5年後の樹高で、1.8倍近く、直径成長で1.4倍以上の成長促進が認められた、という。



特に雑草などの影響からフリーになることに加え、筒の中に溜まるCO2もリッチになるので、光合成も促進しているのでは、と考えられる。
にちろん、食害からも保護される。
http://www.extension.umn.edu/distribution/naturalresources/components/6713-49.html


http://images.google.co.jp/images?hl=ja&q=tree+shelter&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=X&oi=image_result_group&resnum=4&ct=title

まだ一般にはあまり馴染みがないかもしれないが、秩父の大血川沿いの林道を走行した時、西向き斜面に植栽されたヒノキの稚樹に、部分的に施されていたのを見たことがある(数年前)。おそらく、試験的に採用されたのだと思う。写真を撮った記憶はあるが、今は所在不明なのが残念。

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なかのひと

日曜日, 9月 14, 2008



近年、日本人が日本人のためを主目的とする場合でも、多くの場では日本語ではなく、英語・英文が推奨されるケースが増加している。日産では、海外取締役も多いせいもあるだろうが、だいぶ前から会議は英語だそうである。

もちろん、圧倒的に多くは日本語でいいのだろうが、技術文書や、論文は英文で書かないと、相手にされないし、業績にもならない状況になって来ている。

丸善で出している物理学関連論文を、英語で出すためのガイダンスにも、就職も昇進も「英文を書く能力」に依存している、という記述に出会って、意を強くした。

数学の矢野健太郎教授が海外で、日本人は教育で何年間英語を勉強するのかと聞かれて答えたら、驚かれたというが、その割に英語が下手だという意味ではないか、というようなことを書かれていて、日本人にとっては英語は、親しみやすいが難関なのだと改めて思った。

先般の英国映画も解るところはわかるが、解らないところは想像すらできない現実を味わった。

上智大学の渡部名誉教授などは、従来の日本の英語教育であまり問題はないような方向の話を多くされるように思うが、これと真っ向から反対する意見も結構ある。

さらに、アメリカですら、大学4年になっても、国語(つまり英語)の授業で、いろいろと絞られているという話を聞くに及んで、日本人にとって国際理解は永遠に絶望なのではないか、とさえ危惧してしまう。

神奈川大学長だった桜井邦朋博士の書かれた「科学英語英語論文を書く前に」(1988年5月)も参考になったというか、日本文と英文との根本的違いについて蒙を開かれたが、地本姿勢の違いは在る程度目鼻がついた程度で、具体的な英文力はちっとも進歩はない。博士は、タイムズ誌をよみなさい、ともいい、雪国などの英文と日本文を読み比べて比較しなさい、というような指示もされている。それで、タイム誌数年分が収められたCDを買い、ある単語を入力すると、それを含んだ文章がいくらでも検索できる。そのおかげで、校閲で指摘された単語の言い換えを、明確な理由で拒否することができた。この時、相手は東大出の教授だった(後で解った)が、日本人。一目で英文を見てネイティブではないな、と思っていた。

若い時から、この前書いた今道友信教授が言われている、日本の大学は、優秀な学生を愚かにして送り出しているような気がする、と言われた原因の一つに、日本語と英語(広く欧文)との基本発想の違いも起因しているのでは、と思って折りに触れて気をつけてはきたが、もちろん結論はでていないが、かなりちがう発想であることは確かなようである。

コンピュータのプログラム言語が英語の類いで書かれていることは、それなりに良くできていて、日本語(漢文)で書くと、いろいろと漏れやねじれのための冗長さが混じり混んでうまくいきにくいということもどこかで読んだこともある。

「新修解析学」(梶原壤二・現代数学社、1989年第4刷)でも、奈良県・大阪府の教員採用試験問題、「数学教育現代化について記せ」などで始まる「位相」関連の院入試問題の解説中、日本語の論理性と欧文や中国語との論理性の違いを指摘されている。



 『福沢諭吉は、『福翁百話』の中で、物理学を勉強しなければならないということを強調している。
なぜ、私たち日本人が物理学を勉強しなければいけないかというと、論理的な思考が日本人にはものすごく弱いからだと、彼は説く。そういうものをきちんと養わないと、西洋のものの考え方に近づくことができない。』と桜井博士もどこかで書いておられた。

 『(株)宇宙環境利用研究所の加納剛は、詩人大岡信の表現、「日本では古来から自然の事物のひとつひとつに対して相応しい名前を与え、極めて鋭敏な感性的認知の精密さを讃えねばならないが、個々の微妙なニュアンスの差を越えて色環的な認識を形創るための抽象の努力をすることが絶えてなかったことは日本人の認識能力にある種の本性的欠陥があることを示す。」(大岡信、日本の色、朝日新聞社、1976)を引用し、ユニークな日本人についての科学的認識論を展開している(加納剛、KAST Report
Vol.3,No.1,1991)』などという指摘も、日本人の論理性を考える上で参考になる。

要素に還元するのが下手というのも、日本語の中における論理性に明確な基準がないことに由来するのでは、とさえ思うことがある。

さて、前置きが長くなったが、中野幾雄氏の略歴は、裏扉によれば、米軍鉄道輸送司令部通訳からスタートし、ついで、米軍総司令部参謀第二部民間情報部公案課勤務などを経て、自衛隊各学校、内閣調査室などで、機密翻訳、米国留学し、航空交通管制、レーダー学専修、とあり、現在大手企業などで英語指導。多くの著書がある、とされているが、私は本屋でむぐりあうまで、全然知らなかった。「英語はかけなければならない」「燃え上がる英作文」「やりなおしの英語」「応用自在の英語」「不定詞のすべてがわかる本」「日本語を英語で教える法」(以上明日香出版)、ほか多数。
現在は、英作文道場をネットで開いておられる。
http://think-write-talk.com/

工業英検というものもあるようで、その合格者の方も勉強法のブログでも触れられていた。

「物質がこれ以上分解できない粒子を、分子という」という文章は、現代の常識から見れば古典的すぎると思うかもしれないが、英訳では以下のようになっていた。

The smallest particle into which a substance is sivided is called molecule.

「その時向かって右側のバルブが開き、水が流れる。」

日本語は多くの場合、「人」を主語としてものを表現する。本文の場合も「バルブ」が主語でありながら、その存在を全く無視するかのように「向かって」と言っている。「向かって」は「人が(それに)向かって」ということで、「が」のつく「人」を強く意識した形となっている。英文はそのようなことは絶対にできない。選んだ(正しくは「選ばれた」)主語にきわめて忠実に、それにあう語句を書き連ねて行く。

Then, the second valve from the right end opens as observed from the front, and water flows through it.

もう一例。

「図27のように、ダブルロールフィールドは、右から左へ材料を送る右送り形式がほとんどである。」

The double roll-feeding is usually a type in which the material is fed from left to right as shown in Fig.27.

英語ではさらに、定冠詞・不定冠詞の使い方が、日本人には不慣れなため、私の所属する学会も、英文専用誌をあらたに創刊した際、ネーティブの外人さんに最終校閲をお願いしたりしている。

今改めて例文を読むと、aとtheの使い方が極めてうまく使われている、と思った。英語は、
帽子を被って家を出た、でも、誰の帽子を、誰の頭に、誰の家をというようにいちいち指定していかねばならない、という。



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なかのひと

金曜日, 9月 12, 2008



リヤシートの女性が大荷物を背負ってちょこんと止まるように乗って、車の流れにまかせてトロトロ走っていた。足元をみると右側のマフラーに何の防護もなく、素足が触れれば火傷しそうだと気になったが、渋滞が苦になったらしく、Uターンして逆方向へ行ってしまった。




以前、このタイプと似たバイクをみかけたが、マフラーの太さや、ナンバー取り付け位置がちがう。改造か別モデルか、アメリカンタイプはあまりなじみがないので見当がつけにくい。

国産車は、Lツインというか、シリンダーの交差角度が90度というのが多いが、この角度が夹角のほうが私はカッコいいと思うのだがどうだろうか。以前、ホンダがVツインの90度以下の場合でも、クランクに工夫して振動を消す技術を発表していたが、振動をなくせばいい、とは単純に、バイクの場合、趣味性のウェイトが高いので一概にいえないようだ。

ハーレーの例で恐縮だが、あの振動が国産車なみになってしまったら、牙をもがれた狼みたいな存在になってしまって、多くのファンの支持を失うような気もする。あの独特の振動とそれにともなう排気音が、0−400メートル加速などでは、おそらく国産車の足元にはとうてい及ばないにしろ、アメリカの風を感じさせるダイナミックでワイルド&テイスティな独特の世界を
自他ともに共有させるだけのリアリティをグローバルスタンダード化させているように思う。

国産でやるのなら、以前Mr.Bikeだと思うが、この場合カワサキ車がベースだったが、ZIなどのエンジンを素材にしてV8エンジンにした例が報告されていて、度肝を抜かれたことがあるが、そんな存在感もあるV型エンジンも市販(この場合、注文生産になろうが)されるように
なってもいいのでは、と思ったりもした。V6でも結構様になりそう。しかし、少子化では無理なのだろうか?並列4気筒は、もちろん世界標準車だと思うので、さらなる熟成を、と私がいうまでもないだろうから。

振動で思い出したが、今日のところ、いつものコースで17に近い16.8xという燃費を記録した。つい先日、15.5から15.8に、シリンダーアースを復活させたら伸びたばかりだったが、
通勤時、どんどん感じが良くなってきたので、どうしてもその「カイゼン」効果を検証すべく
風も冷たくないので、会社の帰りにテストに出かけてしまった。・・・
 アイドリング時の振動が以前よりはっきり感じられ、アクセルを開けないでも加速あるいは速度が落ちない感じがより強まってきて、手は降りてからもしばらく振動の余韻とでもいうべき軽いしびれを感じた。

水温計の針はさほどではないのだが、以前よりクランクケースが熱い感じがするが、もはやシリンダーの熱抵抗が云々の段階ではないようで、クランク関係にまで影響が出ているようで、
シリンダーアースの効果は、はっきりした。

過去、今日のような燃費もあるにはあったが、どれも何かを除去(たいてい、アースの強弱を変えるとか、ミラクルパワーを全部または一部外すとか)した後の、熱抵抗からの開放で達成されたものだったので、長つづきせず、一過性のものだったような気がする。

このところ、初めて、以前は悪影響のあったシリンダーアースの復活、ミラクルパワーの全装備でも、振動が増加したり、熱も出るにはでるが、燃費向上へと段階的に向かってきているので、私の半年にわたる苦労も、少しは報われそうな気がしている。

リッター18ぐらいは目指したいところだが、それには運転条件の制限があるような気もした。
それは、ツーリング専用にすれば、という条件だ。通勤でつかっていると、17キロぐらいしか
片道で走らないので、いつも完全に暖まらずツーリング時とは違う状態で毎日使っているので、ツーリングにでてもその癖から抜けるのに、大げさにいえば、半日ほどかかるからだ。

今日も、好燃費の後は(161円だった)いっそう燃費のよさそうな走りをしていたが、明日からまた通勤モードに戻るのか、と思うと少々残念な気もしたところだった。それとともに、振動が以前と違うと感じたのだった。音ももちろんちがい、1300から1900回転あたりでも以前より、「おいしく」走れるようになった。


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なかのひと

木曜日, 9月 11, 2008



先日、久しぶりに、英国映画だというので、早めに退社して見てきた。題名は「つぐない」となっていて、戦争が近づく1935年頃の英国上流階級が舞台だという。

まだあまり読んでいない、数年前に購入したIAN McEWANの"ATONEMNET"の理解の足しにでもなれば、との思いでかけたが、見出してみて、すぐにこれはひょっとするとあの小説の映画化かもしれないと、すぐに思った。

先に見た人から、キーラ•ナイトレイのラブシーンに幻惑されないようにというコメントもあったりして、え、そんなところもある映画か!?と全くの予備知識なく、時間の谷間を埋めるべく出かけた。ただ、あまり仕事がいそがしかったので、単なる気分転換と最近あまりしていない燃費計測をかねての、一石二鳥の異次元体験を求めてのプチ•ツーのつもりだった。おまけに、今回は無料。七回に一回無料となるシステム。次の劇場版「相棒」は1200円で、目下上映中のはず。

イギリス上流階級の生活を望見して、しかしよくわからないキングスイングリッシュなどにも触れて、満足。前回のドイツ映画「4分間のピアニスト」のドイツ語もたまに聞くと悪くないが、英語となるとまた親近感は別。しかし、英語はよくわからない。そういえば、イギリス入国時も、旅の目的を聞かれて聞き取れず、再度相手に繰り返させたことがあったっけ。斉藤寝具店とでも覚えるようにと、農協ツアーなどで指導しているという笑い話も、今は昔。耳と口は現地で鍛錬しないと、発音とイントネーションは無理のようだ。



作家志望の13歳の少女がいちおう主人公ということだが、彼女の適齢期の姉(キーラ•ナイトレイ)とその庭師の息子(といっても、医学を目指してケンブリッジに通う、ないしは目指している)恋人が実際の主人公。

恋人役のジェームズ•マカヴォイが、恋人の妹に手紙を託し、彼女が開封して読んでしまうところで、なんだ結局あの小説の映画化だったのかと、遅まきながら気がついたが、なにか得をした気分になれた。つぐないというワンタームだけでいろいろと情報が拾える。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id328495/

キーラ•ナイトレイは、ケエィラ・ナイトリーだそうで、三歳で女優志願だったとか。名前の意味はアイルランド語で、黒髪だそうだ。恋人の前で、全裸で噴水に飛び込む(ように見えた)シーンは、妹の視点からみた映像、実際は肌色のシュミーズ一枚で入るのだが、出てくれば
近くで見てもほぼ全裸に近い。上流階級にありがちな少々エキセントリックな行動に出がちな姉という印象をもった。後半の展開は、当初の印象とはかけはなれるのだが。

妹の誤解による偽証言で刑務所に行った医大生志望は、選択を迫られ戦役に。ダンケルクの戦いの後、イギリスを目指して帰還待ちの状態が出てくるが、なにやらわけのわからない混乱状態の海岸が。不要となったためか、拳銃で次々と生きた馬の眉間を打ち抜いて殺すシーンは、戦乱の狂気のさなかとはいえ、かなり残酷なシーンだ。隣に次々と順番をまっているように並ぶ馬たちが、おびえていないのが救いだった。

あちらの人々は、ペットとして飼っていた犬でも、時分が飼えないことになると、拳銃で処分する場合もあることが、"Mother Night"(Kurt Vinnegut,1961)にも出ていた。メンタリティの違いはかなり在ると思った。

細かな部分で原作とは違う部分もあったが、同一人物の少女、成人、老齢期と三名の似た役者をそろえての展開は、成功のように思った。



戦時中は、ロンドン市民は防空壕代わりに地下鉄の駅構内に避難することが多かったそうだが、もし、地上の大口径水道管が爆撃などで破裂して、その水が地下に流れ込んだら、と思うとぞっとする。北島選手でも、水圧に流されて駄目かも知れない。そういうシーンもこの映画には出てくる。あっと思うところで、・・・・・。





さて、いままで、いつもシリンダーヘッドからのアース処理は、かならず燃費を悪化させ、何度かの試行を最後にやめていたが、最近ミラクルパワーをすべてプラグコードにつけても、発熱などによる燃費低下がほとんどみられないことがわかった。

それだけ、慣らし効果が出てきた、ということなのだろう。また、二度目のテフロン処理も効果があるようだ。しかし、いまいちパワー感がうすいので、またまたアースをつけてみることにした。

つけてみてすぐにアクセルをほぼもどした状態でのトルク向上を感じた。しばらくそれで走ってみて、もう少しトルクがほしくなり、シリンダーヘッドアースと、バッテリーからのアースを直結したら、かなりよくなった。もちろん、これにも慣らしが必要なのだろうが、今のところ悪くなる傾向は見られない。

これまでは、アクセルを開けると凄いのだが、かならず燃費が落ちた。ほとんどアクセルを開けずに走るときに、どうしても余計に開けないと、スムーズに走れなかったので、やめていた。しかし、今回は二日後に燃費をはかったら、15.5から15.8に向上していた。

ようやく、ノーマル車で語られる、ミラクルパワーや、アーシング効果(どれも、装着以前よりも向上が期待される)について、経験を述べられる状態に来たようで、半年ほどになる試行錯誤から得た経験を持てたことは、収穫だったようだ。


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なかのひと