金曜日, 10月 30, 2009


Amazonのショップで、見つけた。中古と言うことで、数種類の値段がついていたので、一番安い
一冊10円で購入した。元値は1993年当時で2900円もした。その頃はMac関連のこのシリーズを数冊は所有していたが、結局皆処分して今は一冊もない。しかし、インテルマックでもクラシック環境がやり方しだいで動くことがわかり、クラシック環境はアップル社が続く限り半永久だとわかったので、また手許に置きたい種類の本でもある。

残りは4冊で、800円台が3冊、2800円と言う新品同様が一冊と出ている。私の場合、送料は330円であった。同時に買った他の本が手違いで2冊届いたので、どうしようかと迷ったが、送り返せば返金OKというので、いちおう返品を選択した。しかし、送り返すのに、Amazonnから来た箱のまま、宅急便で送ると、850円もし、1100円の本代の大半が消えてしまった。送り返す手間を考えると、だれかに差し上げて喜ばれたほうがずっとよかったのに、と後悔した。
他に、Sigma Plotとか、Igorとか当時のマック用ソフトの豊富な
実例が大半を占めている。私は、Delata Graphを昔から愛用しているし、
Igorも試用版を、前回Deriveを分けていただいた元ディーラーさんから
もらい使用したが、数式処理ソフトとデルタグラフがあれな、当面
三次元プロットなどほとんど関係ないので、いつの間にか処分してしまっていた。
表紙の画面は、Sigma Plotを実行中の画面だが、今このソフトの名は聞かない。
Theoristの基本的な使用例も、けっこう豊富にふくまれていて、下手に日本語化した分厚い
マニュアルも処分してしまった今となっては、けっこう参考になりそうである。


Theoristのより進んだ使い方 部分積分
という項目があったので、さっそくトライ。x*eの定積分を実行させる例題だ。

定積分の形まではすすむが、それ以上実行しないので、edxの間に移動させてから、
exdxを選択してから、メニューより部分積分を選択し、部分積分を実行させて、しかるのちに右辺全体を選択し、Expand(展開)を使うと最終の答えに到着できます、などと解説されている。

阿部先生の解説は、Theoristの初期タイプでの解説のため、メニューは皆英語表記となっており、Autocasting Optionをオンにしておきます、などの注記もみられたが、私が購入した時代のTheoristは、メニューが日本語化された後期バージョンで、そのようなPrefメニューなどはなかったが、同一の結果がえられた。積分式のあとのdxをうまく機能するように式に盛り込むのには、積分したい式の後に、*dxとタイプするといい、などというアドバイスなども自動的に表示されたりした。

そして指示どおり実行すると、例題通りの定積分の結果がえられた。いちおう満足したが、Mathematicaと比較するため、同一の式を取りあえず不定積分で実行。ところが、結果が全然違うではないか。あわてて、Mapleのも実行させたが、今回に限り、Mathematicaと全く同一の結果である。

それで、比較テストは時間切れとなり、会社へ行く。帰ったら、またMacのクラシックMacで実験だ〜、と昔の夢中だった頃を思い出しながら一日を過ごした。北大工学部の阿部先生が、間違ったままの結果を載せておくはずはない、!?とか、
Theoristも意外なバグがあったんだとか!?とか複雑な思いが交錯したが、帰って入浴中、ふとあるアイディアが浮かんだ。そうだ、Mathematicaでは、組み込み関数は皆大文字で始まるんだった!!と思い出した。するとe^xは、Exp[x]と表現するんじゃなかったか、と思い出した。

それで、さっそくe^0Exp[0]として結果を求めると、ちゃんと1を返してきたので、もういちど積分の式を変更して、再度出力させると、ちゃんとTheoristと同一の結果が返ってきた。
e^xもE^xと大文字で返ってきた。

まだ、試していないが、Theoristのより進んだ機能として、Transformation機能と直行多項式系
という解説もあり、最初の数列の入力をしてから、TransFormation Rulesを選択(変換)を選択すると変換ルールが表示されますので、変換からSimplify(単純化)にタイプしなおしますと、高次の項がすぐに表示できます、などとある。
『Theoristは、以上のように豊富な機能を持っていますので、便利手帳というと誤解を招くかもしれませんが、とにかく便利でかつ有能なソフトです。』としている。

特殊関数の紹介もあるが、精度が19桁までであるので、Mathematicaに任せてきたが、ベッセル関数で試した限りでは、問題はなかった。

さらに
『本格的な数式処理プログラムとしては、Mathematica 2.0とMaple5.01などがあります。』
とある。
とくに、『Maple5.02はMathematicaのように派手な宣伝はしていませんが、その実力はたぶんにMathematicaをはるかにしのぐ面をもっています。しかし、もともとC言語で書かれているためにMac用ユーザーインターフェースを備えていたとしても、300ページ以上のプログラムに関する解説を理解するまでは、とても簡単にはいきません。』と結ばれている。

このシリーズのなかには、『生物系のMacintosh』というのもあり、最後まで持っていたが、数年前処分してしまったが、あれはそれほど惜しくない気がしている。他に、科学系の〜とか建築系の〜とかエンジニアのための〜とかはなやかだった時代があった。

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