火曜日, 9月 29, 2009


9月27日には、民主党の小沢氏のことを褒める副島氏の著作の一部を引用した。そこで、今度は小沢氏批判特集とも言える雑誌WILLの最新号の中を見ていくことにする。特に、政治評論家の森田氏も珍しく、投稿している。

森田氏といえば、一時は副島氏とも共著があり、民主党政権への期待を口にもしていた。マスコミにもけっこう顔を出されていたが、最近ぱったりと見かけなくなっていた。安倍政権下での参院選挙までは、自民惨敗を予測していて、その通りとなった。

ただ、最近の森田氏は、副島氏と植草氏の共著、「売国者たちの末路」の中で、小泉郵政選挙の前、マスコミ各社にアメリカから5000億円前後の、郵政民営化促進キャンペーンをやるよう金が配られたことを暴露して、電通から出入り差し止めを各局に通達された、との指摘があり
どうも本当のようだと思っていた。

森田氏の投稿は、トップで『小沢一郎 理念なき守銭奴』とあり、小沢一郎の人となりを、田中角栄元首相と比較しながら、何が問題かを、書かれている。小沢「闇将軍」政権と今回の民主党政権を位置づけている。

そして、前回の自民党が大敗した原因も、冒頭に簡潔にあげており、これにも納得する。そして、現状の鳩山首相をもてはやすマスコミ批判も含まれている。道鏡にもまさる陰の権力者だというのが、森田氏の結論である。

森田氏は、選挙前からの海外メディアからの取材に対し、ゼロとマイナスの戦いですから、ゼロが勝つ、と言い続けてきた、という。ゼロは民主党、マイナスはもちろん自民党!!。そこで、今日谷垣総裁が選ばれて、みんなで一緒にやろうぜ!はないだろうな〜、とついつい心配するよりあきれてしまう。そして、森田氏は政治アナリスト伊藤惇夫氏のテレビコメント、選挙で自民が負けて「不満」がなくなり、民主への「不安」が残った、というご自分のマイナスとゼロの戦いとの見方を強調される。
 しかし、さすがにそれで飯を食っているご仁は皆巧いたとえをするものだと、思う。

今回の選挙、会社では、自民古手の大物たち、特に前総理だった人が、また立候補した、というのが驚きで、普段は絶対見ないNHKのサイトも常時閲覧できるようにし、民主党に勝てるかどうか!?見守った。結果は残念ながら、なりふり構わぬ選挙戦を展開した前総理が一万票ほど上回って勝ってしまった。小選挙区制度への反省や批判もあったが、がっかりだった。

自民党をぶち壊すとのたもうた小泉政権以来、4人も連続して世襲議員が首相を勤めて、自己改革など夢のまた夢で、「不安」がようやく現実になった、というしかあるまい。

特に後半の二人組は、今回の大敗北を決定づけたにちがいない。安倍政権では、年金問題の闇の部分が、意図的に噴出リークされ、福田政権では親の栄光の余栄を味わっただけで、敵前逃亡。麻生政権は善人と思える面もあるが、努力すればすれほど支持率低迷に追い打ちをかけられた。
偉大な!?祖父は、「バカヤロー解散」をし、三代めとなると「バカヤローの解散」と揶揄されたのも記憶に残るフレーズではある。


このブログで森田、副島両氏について触れた過去の自身の中身を再チェックしていたら、二年ちょっと前の参院選時のWILLが出てきた。ここでも石原都知事が、小沢総理なんてまっぴらだとあり、今回の特集でも小沢なんてまっぴらだ、と出ていたのには少々びっくり。このとき、初めて表紙に猫のイラストが出ていることを意識した。花田編集長も猫好きで、最近雑誌内にカラー版で猫ページが追加されるようになった。

なお、常連のお一人、佐藤優氏も猫好きで毎回猫記事を寄せておられる。と言っても、こちらは漱石の猫風に、猫の目を通して、外務省や政界などへの感想を語らせているのだが、猫の生態までも出てきて面白い。(猫はなんでも知っている、連載19「民主党全体主義政権が生まれた」)

ここでも猫の目ながら、『今回の選挙で民主党が勝利したのではない。2001年4月の自民党総裁選挙で、小泉純一郎氏が「自民党をぶっこわす」という公約が8年かけて実現したのだ』とあるではないか。

このままでは日本沈没だ、それで変化を求めたが、日本がよくなるという保証はどこにもない。むしろ、撃沈してしまう可能性もある、などと言っている。

福島瑞穂党首が笑顔でマスコミに出るようでは、日本はだめだという噂が社内にもある。いつも苦虫を噛み潰しているようで、ちょうどいいんだと。これもテレビコメンテーターの受け売りらしいが、・・・・・。

なかのひと

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