土曜日, 9月 19, 2009

sho様たちの20日に予定されていたツーリング、天候が回復してきたため、予定通り決行となるとのこと。こっちは、それどころではなく、どうせ台風、雨模様だろうと、タカをくくり、19日にバイク屋さんにタンク清掃の予約をしておいた。会社には、文字通り徹夜残業明けだから、土曜日は遅くきますと了解をとっておいた。

ところが、毎日乗るたびに、スムーズになっていき、取り出すのが惜しくなってきた。ただ、臭いなどで、過剰気味だということは身にしみていたので、予定どおり取り出し、これからは少な目に入れて調子を見ながら、ということに。やはり、鉛成分がないと、エンジンが落ち着かない、ということはどうも事実らしい。ちょっと多く入れすぎると台無しになるが、程良く混入されていると、効果がでるように思い出している。

モータロイによるメッキ作用は、絶対ありえないなどという「否定派」もネットでは数例見かけたが、素直に信じている御仁もけっこう多いようだ。体験から、鉛のべたつきには苦労したので、どうもこの鉛が、金属表面の荒れた凹凸の部分にへばりつき、呼び水よろしくスズ成分などを吸着して、効果を上げているように感じられてしかたがない。

事実、バイク屋さんに行く道すがら、17号を横断する信号で気が付いたのだが、エンジンがやけに静かで、試しにバックミラーの振動をみてみると、当初大きかったブレがほとんど半分近くに収まっているではないか。やはり毎日何回も乗っているので、体は正直だ。シリンダー壁の凹凸の凹部に鉛が入り、ピストンスラップの衝撃を吸収する働きをしているのでは、と思う。

冷えた時の発進なども大変スムーズで、古いエンジンという気がしない。それで、このままでもさらにスズが付着していけばいいかな~、となんども思ったが、前のタンクの時の1.5~二倍近く入ってしまっているので、調節は必要との判断だ。

預けた帰りはバスで会社に。まだ40分ほど待ち時間があるので、そばの喫茶店でコーヒータイム。それで、投入時の映像を分析して、鉛成分の容積比を目の子算で概算してみると、追加するまえで、3%ほど、追加して粘りだして6%程度となった。今回、スズ量は半分以下に、鉛が入ったものも半分にしようと思っていたが、半分だと5%ほどとなりかなりクリティカル。それで、鉛の入ったものは1/3ぐらい切り落として入れればいいのでは、と思った。

上の計算が正しいと仮定すると、経験上は4%位がベストチョイスだろうということに。ハンダの種類もいろいろあり、鉛分5%というのも、やすく市販されていて、自作するならこれがちょうどいいと思っていたが、1%くらい鉛、スズ以外の金属もまじっていたり、保証の限りではないので、自作する方は、少な目に入れて時間をかけてチェックされると、入れすぎによるマイナスを回避できるだろう。

いままで、ハンダロイを現状の倍以上入れてしまっていたので、鉛の絶対量が多く、後からいくらスズロイを継ぎ足しても、効果はなかった。今はスズロイ臭いが、当時は鉛臭さに辟易したものだった。臭いまで衣服にへばりつきやがるわい、と思ったことだった。ただ、燃費への影響はあったものの、エンジンを保護もしていたような気がしてならない。全部取り出して1000キロぐらい乗り、ようやく鉛の臭いもとれたが、その後、電装の影響もあったのだが、低速の坂道発進で、エンジンに遊びがおおくなったような気がした。

その時、ミリテック1というエンジン保護の添加剤を試していたのだが、これは金属表面に硬化膜を作り、エンジンの摩耗を保護するという。しかし、結果として、スカスカのシリンダー、ピストンになったような気がした。それで、まだ半分も使っていないが、使用継続を今は中止している。

その後、またスズロイを使い出したが、効果が現れるのが遅く、2000キロほど走ってから1.3倍位になるほど増加させたら、みるみる効き目が現れ、途中でさらにタンク清掃時に引っかかって長く滞留していて、エンジンの振動で削られ、最後にポロリとでてきた、ソバの実のような形状をしたハンダロイも入れておいたら、これで、効果が確定した感があった。鉛成分の効果を発見した瞬間である。

効く、効かないは成分量の増減で大きく変わり、効き出すまでに時間がかかり、かなり判断が難しい。ちょっと多めに入れると、ガクンと感じが変わるくせに、その量は2~3%ほど増えただけであるなどというのも、新発見。

バイク屋さんに行っても、きまりがわるくぐずぐずしていたら、バイク屋さんも笑顔で対応、さっさと重いバイクをガレージに入れてくれて、いったいいくつ入っているのですか!?と聞いてきてくれたので、ホッとした。あまりいやそうなそぶりは感じられず、4回目ともなると、体がかってに動いて作業してくれそうな雰囲気で、気持ちも軽くなった。鉛製分を減らせば、重いバイクもいっそう軽く感じ、乗ること自体が癒しというか、楽しみになるから不思議なものである。料理の味を引き立てる、適切なスパイスみたいな効果を持ち、かつ耐久性も向上する、というのだから乗り味にも反映されて、こればかりは、試食しない方にはわからないだろうね。

帰りの小型バス、新しいのに、かなりの振動を感じてしまった。

さて、夕方バイク屋さんへ受け取りに。昼間帰ってきたグループによれば、昼過ぎには、店頭に並んでいた、似たバイクが置いてあるとおもった、と言う。さすがに4回目ともなると、速いね。

それで、これだけしか取れませんでした、と取り出したものを見せてもらったら、ン!?、一つ足りないぞ。音がしないからもう入っていないと思った、という。形状に特徴があり、あの最初から計画的に入れたハンダロイの片方がタンクのどこかに引っかかってでてこない、ということがわかった。前々回も一個か2個、音がしていたのがしなくなったので、ひっかかっているらしい、とのことだったが、それは3回目の前回に、ぽろりと出てきた。今回もハンダロイ、前回もハンダロイ、どこかに残っているハンダロイは、計算上半分ほど残そうと思ったちょうどそれに相当する量だから、ま、いいか。



スズロイも半分ほどに減らすことに。とり出したもののうち、大きめの右端と左端の各一個をもういちどタンクに戻すことに。形状がいかにもやっつけ仕事然としていたので、もう一度鋳つぶして、木の葉のような形状にした。モータロイの本物と形状は違うが、量的にはほぼ等しい量になったように思う。

バイク屋さんからの帰り、リザーブに入るところだったので、燃料を入れた。入れるまでは臭ったが、通常の家路を通ってたどり着いた頃には、あまり臭いもしないようだった。後は、結果は忘れた頃にやってくるだろう。今はタンクの底で、静かに眠っている。

ところで、私が示したオリジナルモータロイの写真は、よくみるとNo.0の製品で、本来は排気量500~1000cc用のものだった。したがって、大型タンクの4気筒1000ccには少し少ないかもしれない、と改めて思った。No.1は、合計4個で2000ccまでと、極めて大味の分類。それで、3個までなら、おそらく過剰ということはないだろうと思う。掃除前に投入していた量は、No.1に近い量だった、と思わざるをえない。
No.0 排気量500~1000cc用 \2,400-
No.1 排気量1000~2000cc用 \4,800

なかのひと

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