安倍首相誕生を待望していた頃、予感として翌年7月に予定されていた参院選が心配だった。森元総理も選挙結果を心配して、大敗したら、早期にプリンスに傷がつくことを恐れ、安倍総理誕生は、先に一期だれか他人にやらせてからがいい、などという話しもでたが、小泉後継政権として、党内では表向き大きな反対なく誕生してしまった。
今年に入って選挙が近づくたびに、閣僚の不祥事が多発し、農水相の自殺に及んでいやな予感は的中。しかもその後も次から次へと出てきて、疑惑のオンパレードとなってしまった。裏に何か構造的な問題があるのではないかと疑るようになった。選挙前日、自民候補の当選者数は、38あるいは39と予測したが、37だった。
マスコミは基本的に東京裁判史観の延長にあるし、女性の意見には傾聴すべきものも無くは無いが、文化放送でさえ、女性のゲストコメンテーターが、安倍首相の続投表明に、ズ〜ズしいわね〜と寺チャン相手に笑いながら喋り、小沢のおじさんに力強く引っ張ってもらいたちという願望がどこかにあるのよ、などと聞き苦しいことを平気で言う。しかし、週間新潮が出る水曜日あたりには、醒めた見方が出るだろうとは思っていた。
朝早かったので、朝刊は夕食後、夕刊の後で何気なく見た。赤城農相辞任の後、あらためてこの大臣が自民党への反旗を鮮明にさせた事実に思いを致した。そうした点を踏まえると、岡崎氏の意見は至極まともだ。
新旧自民党の戦いが底流にあった、という指摘である。昼間、別の朝刊で、小泉首相が、勝ってよし、負けて良しというような記事もよんでいた。小泉改革の後継者が、小泉改革から離れてしまうことを危惧する発言だ。会社でも、小沢党首の本音は、民主党政権下で、自分はかっての金丸の真似をしたいというのだろうという意見と、安倍首相を批判する石破元防衛庁長官を見損なった、という意見を聞いていた。また、検察が赤城氏に関心をよせている、という週刊誌の見出しも読んでいた。
さらにこんな意見も、もと朝日新聞にいて、現在朝日批判の論陣を張っておられる稲垣氏である。
ここで、彼は「この狂風は、朝日などの左翼系新聞とともにテレビの影響が大きい。とくに民法各局のワイドショーでは、繰り返し閣僚の醜聞や失言を派手に取り上げた。また、松岡農水相の自殺や後任の赤城農水相の領収書偽造、久間防衛相の「原爆投下はしょうがない」発言など、ワイドショー向けのネタが続いたのであった。」と言っているが、一昨日紹介したジルー女史の指摘、
「今日では、みんなのお気に入りの純粋な享楽の選挙がある。」ということばに帰着せざるをえない。
水曜日, 8月 01, 2007
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