日曜日, 8月 05, 2007



選挙が間に入ったので、旧聞になってしまった。日高義樹氏の「アメリカの新国家戦略が日本を襲う」の続編が雑誌「Voice 7月号」に載った。

諸君と同時にかったので、なかなか目を通すことができないでいた。

表紙には、日米甘えの終焉とある。甘えの研究という学術書もあるように「甘え」は日本独特のものらしく、それに相当する英語もないようだ。

ブッシュ大統領が「拉致問題」に同情する、と述べたことは事実で、嘘ではないが、アメリカが北朝鮮に対して積極的に拉致問題解決に努力してくれる(と期待することは日本の大いなる甘えだが)、ということは断じてない。

せいぜい、日本が軍事解決を独自に図る、というようなときに、情報提供などの便宜を供与しようという程度以上を期待することも「甘え」である、と指摘している。

私も、陸自、空自などの陽動作戦をふくむ拉致奪回の奇襲作戦を想定してみた。失敗か?成功か?何人まで奪還できるか?予断をゆるさない。主権国家であれば、みすみす拉致による人質を指をくわえて眺めていることは、本来ゆるされない。北も、日本の精神的丸腰を見越しての行動だ。韓国による竹島占拠とどうような、見透かされた構図でのうえでの行動だ。ゴルゴ13のようなプロ軍団がまさか、この次期、こんな場所に、しかもそれが囮作戦だったとは!?というような状況で、奇襲部隊が夜間乗り込み奪還するようなシナリオしか考えられないが、自衛隊には命を国にあずけたという人たちもいるらしい。サマーワで、水道工事などをやるために自衛隊にはいったのではない、というような頼もしい人たちもいる、と昨年だか、日下公人氏は、雑誌WILLで紹介していた。失敗はゆるされないが、失敗したとしてもいい教訓になるだろう。

戦いをしなければ、学習にはならない。日米同盟も日々内容が変わっているのに、旧態依然の概念のまま、
アメリカ頼りをしている愚を日高氏はアメリカの国家戦略変更から読み解いている。北が、アメリカを攻撃せず、核物質のテロリストへの輸出をしなければ、北に援助をやろう、というのが、国家戦略変更から出てきた選択肢だというが、日本は、それ以前の過去のアメリカ戦略に頼りっきりだという。

横田さんたちは、日本が行動しない限り帰ってくることはない。アメリカがそのことで、北に圧力をかけることもない。日本は、とりあえず、主張を始めたが、辛光洙(シンガンス)をみすみす取り逃がしてしまった。
http://government.log.thebbs.jp/1138632479.html
をみると菅直人の行動を問題視する意見が、シンガンスだけでもそうとう検索してみると出てくる。

土井たか子は、日本人でない。朝鮮半島出身者である、という。安倍政権は核武装の選択肢さえ封印してしまった。アメリカは、0.1メガトン程度の核武装を進めており、テロリストには使えないが、旧型の大量の戦車などで、数にものをいわせる攻撃などには、有効に使用できる、と判断している、という。

今日の対談でも、藤井氏もやはりテロ特措法の延長は反対だと明言していた。一度、切れるなら切ってみてるのいいかもしれないが、そこだけの論議ではおわらず、日本の集団的自衛権や、憲法改正もんだいなどとも連動する問題となる。




祖国に尽くしたスパイ、と祖国を裏切ったスパイの二部編成で構成されている。

祖国を裏切ったスパイは、すべて戦後のことである。最初のスパイ組織をたちあげて祖国に尽くしたスパイはフランシス・ウオルシンガムとされており、エリザベス朝イングランドを支えた「イギリス秘密情報部の父」という紹介のされ方をしている。

すべて自費で賄っていたので、最後は破産。エリザベス女王も特に金銭的な支援はしなかったという。こうした伝統はかなりながく続いたらしい。さすがは海賊から成り上がっただけのことはある。

当時も今も皆名門の出で、オックスブリッジ出身だという。アメリカもCIAなどに就職する大学はだいたい決まっていてるような印象をもった。ブッシュ大統領は三代ともイエール大だが、現大統領は、ハーバードの
経営学修士を有しているのだそうだ。

MI5やMI6の誕生秘話なども面白い。ことにドイツのスパイを捉えては、死刑か転向かをせまり、かなりのドイツスパイを英国に隷従させたため、ヒトラーなどは、ずっと彼らが「真面目」にスパイ活動をしていると
信じきっていた、ともいう。

勇敢に戦い、仲間を逃がし、足をくじいたためにゲシュタポ(ゲハイムニス・シュテート・ポリツアイ)に捕らえられ、拷問の末処刑された美人スパイも紹介されている。疑いなく、美人である。拷問に耐え、情報は漏らさなかった、という。死後、ジョージ十字勲章を与えられる。戦後、女優のように美しい彼女の「生き方」を讃えようと、祖国への誇りと自信を再確認するための映画「スパイ戦線」が制作・上映された、という。(原題、Carve Her Name with Pride)

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2 件のコメント:

sho さんのコメント...

こんばんは~♪

ツインリンクもてぎから帰還し、疲れてちょっと夕寝しちゃいました(^^;

先ほどようやくHPの更新が完了しました。
デジカメ画像もたくさん撮ってきたので、どれを採用しようかと迷ってしまいました。

大兄は土曜日にロングツーリングに行かれたんですね。猛暑の中、なかなかしんどいツーリングだったんでしょうね。
こちらも茂木の山の中とはいえ、かなりの暑さに参りました。夜も蒸し暑く、テントの中ではなかなか寝付かれず、しばらく団扇をあおぎながら寝ころんでいました。

これで夏休みの息子と私とのメインイベントは終わってしまいました。楽しみにしている間は長~いんですが、いざ本番がやってくると、あっという間に終わってしまうものですねぇ(^^;

nature さんのコメント...

お疲れ様~、よりによって一番暑い時機に遭遇されたようで、ご苦労様です。

しかし、まあ、悪天候よりはましでしたね。写真は堪能させていただきました。息子さんも少しづつ成長されているようですね。

キャンプ道具一式をかかえて車ででかけられたのですか?日帰りならタンデムツーリングもいいでしょうが、パッセンジャーには、暑さがこたえるでしょうね。春、秋がやはり最適でしょうね。

こちら、バイクのオイル交換を6000キロに挑戦したのですが、5000あたりが限度のようで、燃費が芳しくありません。^^;)パンクタイヤで走っているような感じです。