木曜日, 7月 09, 2009
スパークプラグR加工のごんた屋さんから、今日電話とメールでCB000SFの指定熱価のNGKノーマルプラグにR加工がおわり、発送手配しました、との連絡が午後あった。早ければ、明日遅くとも明後日にも、加工プラグが届くことになった。
http://gontaya.jp/sparkrmoni.html
では、『スパークプラグの火花放電のキッカケになる電子の放出は電極に強い電界(電場)をかけて電極表面から電子が
放出されることがキッカケになります。
・・・ ・・・ ・・・
本加工はスパークプラグに電極とは電子放出の条件が異なる性質の物質を化学的処理で付与しています。
プラグの電極よりもイオン化エネルギーが低く、この付与した物質が電子を放出して、スパークプラグの
火花放電を補助して広範囲の運転状況下で着火性能を高めます。』などとあり、R加工とは、企業秘密であるが、化学処理だとはっきり書いてある。着火性能が向上することにより、設計通りのタイミングにより近いピストン位置で、燃焼が最高となるよう仕向けられることになり、結果としてトルクの向上や燃費向上へ繋がるのだと言う。
この化学処理には10日ほどかかるのだという。それで、電話で注文して11日目には連絡が来たことに。新品プラグはそちらで調達してもらったが、450円、加工料が1200円、消費税、送料を含んで、7845円とかいう請求学だった。性能は、イリジウムプラグをよりもいいというので、ノーマルプラグに加工してもらった。
性能表示に関する火花をみて、あれは、微小な突起を電極間に作った他点電極プラグだから、効果はない、と断言する訳知り顔の回答者もあった。使わずに否定的に判断をくだす例は、こういう後付け製品には枚挙にいとまが無い。
http://sidenkai21.cocot.jp/m427.html
には、『零戦用栄二一型シリンダーヘッド徹底解剖』と題して、ほぼ完全とおもわれる上記零戦のシリンダーヘッドのインレット、アウトレットバルブをもとに、性能向上をはかるためには、当事の海外の機のエンジン例を参考に、アウトレットバルブをもう少し小径化し開いた余裕をインレットバルブの大口径化をはかれば、もう少し性能向上が計られたのでは、という提言をされている。
排気温度は高温なので、バルブ径は67ミリより小さい61ミリで、吸気側傘径は、71ミリで良かったのでは、という判断である。
スピットファイアV12のエンジン例などをあげ、4バルブ誤牛木で、排気側傘径は、小さめだと言う。当事は、それで良いとする設計思想にまで、日本は至っていなかったという判断のようだ。ただ、ハーレー1200XLのエンジンのように、ダブるスパーク方式で、すでに三極式になっていて、後に4極式にまで至ったという。吸気側材質は、磁石がつくが、排気側材質は、磁石がつかないという。
美しい造形の空冷エンジンは、今見ても胸にせまる設計者の息遣いや、パイロットたちの頼んだ信頼の証が漂っていると感じた。皆様のご高覧を乞う次第。
零戦の22型、52型の飛行ビデオも揃い、時折見てはいるが、星形14気筒、一気筒で2000cc近いエンジン始動は、セルで回しているようだが、灰色の排気を多量に捲いて目覚める様は、いつみても感動する。最大で2750rpmほどのエンジンだから、大排気量が必要だったのだろうが、27900ccという排気量には、なかなか具体的な想像が追いつかない。
そうこうしているうちに、歴史街道8月号に、今まで知らなかった零戦での撃墜記録200機以上と言う、岩本徹三氏の記事がのった。第二次世界大戦前からの零戦乗りで、真珠湾攻撃にも参加し、戦後まで生き抜いた大空のエースである。米国防総省にも写真が飾られているという、坂井三郎氏の同時期のエース、西沢氏も、自分では200数十機を撃墜した、とおもっていたそうであるから、そのくらいのエースは、日本には数名はいたのだろう。
ラバウル航空隊の戦力を、米軍は1000機程度と見ていたそうだが、実際には40機に満たないほどまで数が減っていたそうである。岩本氏も、一度の対戦で、4機撃墜という離れ業をやっている。もう一人、豊後水道上空で消息をたった、ムトキンの愛称でしられる武藤氏も、昭和20年になっても、木更津上空で、グラマン相手に、一機で奮闘、たちまち4機を落とす実績をあげている、と坂井氏は記録している。東大教授が、武藤氏のことを、やはり撃墜されたのですか!?坂井氏に聞いたら、『流れ弾だ(に決まっている)』と一喝されたという。
この雑誌にも、坂井氏が東大教授に述べたという、敵に追尾されたときの、零戦の横滑り飛行のことが図解で示されている。この場合は、相手の目の錯覚を利用した航法のように見えたが、・・・。
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