木曜日, 6月 11, 2009


異次元体験

タンク内のガソリンは、ほぼピュアとなり、気持ちよくエンジンが吹けるようになり、ビックリしている。日曜に300キロ以上走ったせいもあって、この日を境に、エンジンが「慣らし効果」を感じるようにどんどん変化している。

それでも、もう一回オイル交換したら、スーパーゾイルかマイクロロンかなどと考えていたが、水曜日になったら、そんなものは要らないと思い出した。とにかく、日々変っていて、驚いている。月曜日には、定置燃費コースで15.2となり、添加剤のあるなしであまり変らないではないか、とさえ思い出した。これも、点火系のチューンが、はっきり効いているからだろう。

火曜日には、それでも新添加剤にスイッチするまでの辛抱と思っていたが、今日昼間所用で、夕方とあるところまで往復を強いられたが、あまりに気持ちよく加速してくれるので、いったい、今までの努力は何だったんだ、と思い始めた。

過去のいろいろな感想を思い出してみた。今日思ったのは、買った最初からマイクロロンを入れてしまったこと。新車でも、いきなりは入れないだろう。もっと今回のように、何もない状態で、自分なりの運転に充分エンジンを慣れさせて、調子が出てから入れるべきだった、ということ。今回のように、スズロイを取り去ってから、日々調子が良くなって来ると、仮に添加するとしても、どの辺で入れるか多いに迷う。マイクロロン投入後、時々思ったのは、エンジン温度が下り、その分ピストンとシリンダーのクリアランスが設計値より開いてしまい、充分な圧縮が得られないのではないかと、ということだった。マイクロン投入後、一回ぐらいしか、ファンは回らなくなってしまった。

今は、まだファンは回るほど水温はあがらないが、今まで余地若干高めで日増しに、ピストンが、シリンダーにフィットしてきているらしく、アクセルを殆ど開けなくても、加速が良くなっており、それも気持ちな大変よいもので、これが、CB1000SFのネイキッド感覚かと思った。いわば設計値どおりのクリアランスであれば、このアクセル開度と回転数に応じた最適点火時期を与えるように設計された、点火系の本領とは、こういうものかと、ホンダの設計に頭が下る思いであった。

スーパーゾイル使用者でも、水温が5〜10℃は下るようである、などというユーザー報告もあったが、ノーマルでこんなに感じが良いとなると、お金を出してそんなものを使って一時的に良くても、ど〜なんだろう!?と正直今日は思い出した。乗って楽しければ、1キロ前後燃費が良くても、設計本来の味付けが、このようなものなら、ライダーというお仕事と言う人が、そうした市販添加システムが、メーカーが採用することはほとんどない、というように、このショートストロークエンジン用にチューンされた点火システムは、今が最良に思える。

多分、火花も強いからだと思うが、2000回転を超えると、アクセルホールドでも、充分なトルクが出てくる感じである。多くの人の感想で、2000回転以下は、実用レベルではない、いうように、私もそのように感じるが、けっこう使える。点火系強化と鉛の粘りが取れてきているからで、今日は、鉛系の匂いは感じなくなったようである。帰りに、先日紹介したBMWの800
と思えるオフロードタイプに追いついて、交差点で止まっていると、BMWの排気臭がよく分かった。こちらは、無臭に感じたが。抜いていくとき、単気筒あたり400CCのゴロンゴロンと回っている感じが手に取るように感じられたが、ことらは音もなくスーと抜ける快感に酔った。クリアランスが発熱でつまると、音は大変静かである。

モーターロイもどきでも、スムーズに回るが、設計クリアランスより大きい感じで、その分ピストンが複雑微妙に首振り運動をするようで、これもマイクロロンと同様に感じられる種類のもので、ただのオイルだけの、ダイナミックなワイルド感のほうが、ピタっと嵌まった、快適感はない。排気量本来のトルクといったら良いのか、言葉が浮かばないが、乗ってみて、コントロールする楽しみは、ただスムーズに、速い加速よりも、アクセルのその時の熱状態に応じた絶妙のコントロール感は、いままで感じなかっただけに、大変新鮮で驚いた。

車とは違う、バイクの操作感は、明らかにノーマルのエンジンが、設計どおりに動いている時、最高度に発揮される!!とツクヅク考えてしまった。Freude am Fahren!!





なかのひと

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